
最近、頭でっかちの管理職が多いな・・

それは、知識だけ詰まった頭だからかもしれません。
こんにちは、そのみちです。
40代でわかった!知恵のない管理職が身につけるべき3つの力
社会人としてのキャリアを歩む中で、「学生時代に学んだことは本当に社会で役立っているのだろうか」と疑問に思ったことはありませんか?
確かに、学生時代に将来の目標を明確に持ち、意識的に勉強してきた内容が役立つこともあります。しかし、日本の教育システムは暗記力に重点が置かれがちで、社会で成果を上げるために必ずしも必要な知識ばかりではありません。
実際、高い学歴や豊富な知識を持っている人でも、それを活かす「知恵」がなければ社会で成果を出すのは難しいでしょう。知恵とは、知識を実際の行動や結果に結びつける能力のことです。この知恵を養うことこそが、管理職として成功するために不可欠です。
そこで今回は、管理職として必要な「知恵」を身につけるための3つの力について解説します。
知恵を養うための3つの力
1. 人間力
まず大切なのは「人間力」です。
一般の社員であれば、与えられた業務を遂行する力や技術力があれば十分通用します。しかし、管理職となればそれ以上に人間力が求められます。
人間力とは?
人間力は以下のような要素から構成されています:
- 敬意:他者を尊重する気持ち
- 思いやり:相手の立場を理解し配慮する姿勢
- 感謝の気持ち:小さなことにも感謝できる心
- 自己理解:自分自身を深く理解する能力
- 目標達成能力:目的を達成するために必要な行動力
- コミュニケーション能力:円滑な対話を行う力
一見、抽象的に思えるこれらのスキルですが、管理職としての初歩的な人間力は日常的なあいさつや笑顔からでも身につけられます。
心理的安全性を確保する
心理的安全性が確保された職場では、次のような環境が生まれます:
- 誰もが話しやすい雰囲気
- 同僚同士が助け合う文化
- 個性や意見が尊重される
- 失敗を許容する姿勢
これらはすべて、管理職が率先して人間力を発揮し、職場全体をサポートすることで形成されます。
2. 思考力
次に重要なのは「思考力」です。
思考力とは、自分の経験や知識を活用して、自ら考え、解決策を見出す力のことです。この力は、特に予測不能な問題に直面した際に発揮されます。
思考力を養うには?
思考力を高めるためには、「三現主義」の実践が効果的です。
- 現地:現場に足を運び、自分の目で状況を確認する
- 現物:実際のモノを直接見ることで課題を把握する
- 現実:事実に基づいて判断する
管理職になると、現場から離れがちですが、実際に現場を訪れ、部下と行動を共にすることで、自ら考える力が養われます。現場を無視して書類だけで判断するのではなく、現場感覚を大切にする姿勢が必要です。
3. 俯瞰力
最後に欠かせないのが「俯瞰力」です。
俯瞰力とは、物事を全体的に把握し、広い視野で考える力のことです。
なぜ俯瞰力が重要か?
現代の企業では、利益を追求するだけでなく、地域や社会への貢献が求められています。SDGs(持続可能な開発目標)が注目される時代、管理職には部門や部署だけでなく、企業全体や社会全体を見渡す力が不可欠です。
俯瞰力を鍛える方法
俯瞰力を高めるには、以下のような方法が有効です:
- ジョブローテーション:異なる業務を経験することで、部門を超えた視点を得る
- 多角的な情報収集:ニュースや書籍から、賛成・反対・中立など異なる意見を知る
- 他分野への関心:自分の専門分野以外にも目を向ける
多様な視点を取り入れることで、広い視野を持ち、複雑な状況に対応できる俯瞰力が身につきます。
そのみちコメント
20年以上SEとして働き、さまざまなプロジェクトを経験してきました。その中で感じたのは、管理職に必要な能力として、この「人間力」「思考力」「俯瞰力」の3つがいかに重要かということです。
SEの現場では、技術力や偶然の成果によって管理職に昇進するケースが少なくありません。しかし、管理職に求められる能力は技術力とは異なり、マネジメントやリーダーシップのスキルが大きな鍵となります。
若いうちからこれら3つの力を意識して鍛えておくことで、管理職になったときに困ることが少なくなるでしょう。
実践的なトレーニング方法
- 読書を活用する
- ビジネス書や専門書を読むことで知識を得られますが、重要なのはそれをアウトプットすることです。
- 例えば、ブログやSNSで発信する、ノートにまとめる、同僚と共有するなど、学んだことを形にすることを習慣づけましょう。
- 日経新聞の購読
- 経済や社会情勢を知ることは、俯瞰力を高める良い手段です。
- 記事を読んだら、感じたことや意見を周囲と共有することを心がけてください。
- 失敗を恐れない
- 実際の仕事の中で、失敗を経験し、そこから学ぶことが何よりの成長につながります。
まとめ
管理職として成功するためには、単なる知識だけではなく、**知恵を実践する3つの力(人間力・思考力・俯瞰力)**が必要です。これらの力を鍛えることで、組織をより良い方向に導き、部下との信頼関係を築くことができます。
若いうちからこれらの力を意識し、努力を積み重ねることで、管理職としての成功はもちろん、自身のキャリア全体に大きな影響を与えるでしょう。さあ、今からこの3つの力を意識して行動してみませんか?