人事が覚えておくべきZ世代の就活生が使うワード10選

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Z世代の就活生が言ってることについていけない。

そのみち
そのみち

人事担当者は覚えておくべきワードがあります。

こんにちは、そのみちです。

人事が覚えておくべきZ世代の就活生が使うワード10選

はじめに

採用を担当する人事の方々、Z世代である就活生がどんな考えを持ち、どのように就職活動を行っているかをご存じですか?

近年、就活生の間で使われる特有の「就活ワード」が登場しています。これらを理解することで、学生目線に寄り添い、より良いコミュニケーションを図ることが可能になります。もし、「何を言っているのかわからない」「どういう意味なのか理解できない」という状況になれば、Z世代から「時代遅れ」と見られ、採用競争で不利になるかもしれません。

本記事では、人事担当者が押さえておきたいZ世代の就活ワード10選をわかりやすく解説します。Z世代の考え方や就活事情を理解し、次世代の人材とより良い関係を築くための参考にしてください。


Z世代の就活事情

エージェントの活用

以前は、学生自らが多くの就活イベントに参加し、企業研究を行うのが主流でした。しかし、現在は就職エージェントのサポートを活用する学生が増えています。調査によると、約7割の学生がエージェントを利用しています。

エージェントは企業情報の提供だけでなく、自己分析やキャリアプランの設計など、学生の「やりたいこと探し」を手伝ってくれる存在です。

社会貢献やSDGsへの関心

Z世代の多くは、社会や環境への貢献を重視しています。

  • 環境保護に真剣に取り組む企業かどうかをチェックする学生が増えています。
  • 給与や労働時間よりも「社会の役に立つ仕事」に価値を見出す傾向があります。

スカウト型の採用

企業が学生をスカウトする採用手法が注目されています。

  • 企業が欲しい人材を特定してアプローチするため、選考のタイムパフォーマンスが向上。
  • 学生とのマッチング精度が高く、内定率向上や採用コスト削減につながっています。

Z世代就活生が使うワード10選

1. ガクチカ

「学生時代に力を入れたこと」を意味します。

  • 部活、アルバイト、課外活動などが該当します。
  • 2020年以降のコロナ禍で、ガクチカに悩む学生も多く、人事担当者はその背景を理解しておくことが必要です。

2. キチョハナカンシャ

「本日は貴重なお話をありがとうございました」の略。

  • インターンシップや説明会の最後に学生が使う定型表現です。
  • 決まり文句化しているため、最近では聞かれる頻度が減少しています。

3. オワハラ

「就活終われハラスメント」の略。

  • 企業が内定承諾を強要し、他社への就職活動を終了させる行為。
  • 学生に悪印象を与えるため、慎重な対応が求められます。

4. お祈り

「あなたの今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます」という不採用通知の決まり文句。

  • 内定辞退の際には「逆お祈り」と呼ばれる表現も使われます。

5. 大手病

大手企業のみを志望する姿勢を指します。

  • 親世代の影響で「大手企業=安泰」と考える学生が多いことが背景にあります。

6. NNT

「無い内定」の略。

  • どの企業からも内定を得られていない状態を表します。
  • 自虐的に使われることが多いですが、人事担当者が使うのは避けましょう。

7. 学歴フィルター

企業が学歴だけを基準に選考を行うこと。

  • 偏差値や大学名で選考する手法は、学生からの反感を招きやすいです。

8. 配属ガチャ・上司ガチャ

配属先や上司がランダムに決まることを「ガチャ」に例えた表現。

  • アタリ・ハズレの感覚が学生の間で話題になります。

9. クラッシャー

グループディスカッションなどで議論を妨げる存在。

  • 自己主張が強すぎたり、他人の意見を否定する学生を指します。

10. サイレント

企業から不採用通知が届かないこと。

  • 結果が曖昧なまま放置されると学生の不信感を招くため、注意が必要です。

Z世代就活生の本音

就活イベント(説明会、インターン等)

採用担当者の情報がオープンになっていると、学生からの評価が高くなります。

  • 採用担当者の出身大学や業務経験がわかると、学生が自身のキャリアの参考にしやすくなります。
  • フラットな対応を心がけることで、企業への信頼感が向上します。

OB・OG訪問

OB・OG訪問は、学生にとって企業のリアルな姿を知る貴重な機会です。

  • OB・OGとの接点を増やすことで、学生の企業理解を深めることができます。
  • ネガティブな口コミが広がらないよう、社内環境の改善も重要です。

面接

学生は「個性を引き出す質問」を求めています。

  • ガクチカへの質問が多すぎる企業には注意が必要です。
  • パワハラ的な面接官の存在は、企業文化全体への不信感につながるため注意が必要です。

そのみちコメント

私がSEから人事担当の経験で、採用活動を通じて時代の変化に対応する難しさを実感しています。特にZ世代の就活はスピード感があり、価値観も多様です。

私の人事ポリシーは以下の3点です:

  1. 学生に対して嘘をつかないこと
  2. リアルな現場の情報を正直に伝えること
  3. 入社後のキャリアプランを一緒に考えること

これらを徹底することで、学生にとっても企業にとっても満足度の高い採用活動が実現できると考えています。採用担当者は、学生と真摯に向き合い、未来の仲間として迎える準備を進めていきましょう。

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