
ファシリテーションってどんなことをするのだろうか

今、ファシリテーションの重要性が増しています
こんにちは、そのみちです。
今こそ重要な司会者とは異なるファシリテーターの役割とは
「ファシリテーション」という言葉をご存じでしょうか?
近年、リーダーの在り方が変化し、それに伴って「ファシリテーション」の重要性がますます高まっています。
テレビ番組を例にすると、「踊る!さんま御殿!!」の明石家さんまさんや、「世界一受けたい授業」のくりーむしちゅー上田晋也さんは、名ファシリテーターと言えるでしょう。彼らは場を盛り上げ、話し合いをスムーズに進めるプロフェッショナルです。
では、企業や組織ではどうでしょうか。会議やミーティングが組織の生産性を左右する中で、ファシリテーションは非常に重要な役割を果たします。
皆さんの職場で、以下のような会議の悩みはありませんか?
- 物事が決まらない
- 意見が出てこない
- 時間ばかりかかる
- 同じ人ばかりが話している
こういった課題を解消し、生産的な会議を実現するために「ファシリテーター」の存在が欠かせません。
ファシリテーションとは?
ファシリテーションとは、チームやグループの力を引き出し、目標達成を支援する活動のことです。
これを実践する役割の人が「ファシリテーター」と呼ばれます。
ファシリテーションの定義
ファシリテーションは以下のように定義できます:
チームやグループに対して中立的な立場でプロセスを管理し、チームワークを引き出して成果を生み出すこと。
司会者とファシリテーターの違い
ファシリテーターは「司会者」とは異なる役割を果たします。以下にその違いを整理してみましょう。
司会者の特徴
- 会議の中心に立ち、話を進める
- 内容(コンテンツ)に深く関与する
- 自分の意見や立場を主張することが多い
- 主に上司やリーダーが担当する
- 会議内で対立が起こった際、それを収束させる役割を担う
ファシリテーターの特徴
- 話し合いが参加者の間で起こるよう促す
- 内容(コンテンツ)ではなく、プロセスを管理する
- 中立的な立場を保つ
- 上司やリーダー以外でも担当可能
- 対立を調整しつつ合意形成を目指す
つまり、ファシリテーターは「参加者全員の意見を引き出し、会議を進行する」役割を担います。
ファシリテーターの具体的な役割
ファシリテーターが果たすべき役割を、会議の流れに沿ってご紹介します。
1. 事前準備
- 会議のレジュメを確認し、関係者に配布
- 使用するホワイトボードやプロジェクターなどの備品を確認
- 必要な資料を準備(参加者人数+α)
2. 会議の開始
- 開始時間を厳守し、時間管理を徹底
- リラックスした雰囲気を作るため、一言コメントを行う
- 会議のルールを共有し、議事録担当者を決める
- 会議の目的とゴールを明確にし、全員で共有
3. 会議の進行
- 各議題に対して時間を管理し、効率よく進行
- 発言が偏らないよう、全員の意見を引き出す
- 出された意見を整理し、次のステップを明確化
4. 会議の終了
- 決定事項と次回の会議日程を確認
- 一言コメントで会議を締めくくる
- 振り返りを行い、次回に向けて改善点を明確にする
そのみちコメント
プロジェクトを進める中で、私も多くの会議に参加してきました。中には「無駄な時間」と感じるものも少なくありませんでした。
例えば:
- 「結局、何も決まらない会議」
- 「説明するだけなら少人数で良いのでは?」
- 「こんなに多くの人を集める必要がある?」
- 「時間が長すぎて、他の作業が進まない」
こうした会議の多くは、ファシリテーターが不在か、進行スキルが不足している場合が多いと感じます。
議事録を取る担当者はいても、会議全体をコントロールし、全員が納得できる結論に導く役割を果たす人がいないことが問題です。結果として、会議が単なる時間の浪費になってしまいます。
これからのリーダー像は、従来のように「強く引っ張るリーダー」だけでなく、「チーム全体を巻き込み、生産性を高めるファシリテーター」が求められるでしょう。マネージャーや経営者にとっても、このスキルは非常に重要な資質となるはずです。
まとめ
ファシリテーターは単なる会議の進行役ではなく、「チーム全体の力を引き出し、目標達成を支援する存在」です。生産的な会議を実現するために、司会者とは異なる役割を理解し、ファシリテーションスキルを磨くことがこれからのリーダーにとって必須となるでしょう。
会議の質が組織の生産性を左右すると言っても過言ではありません。今こそファシリテーターの重要性を再認識し、適切なスキルを活用してチームの力を最大限に引き出していきましょう。