採用業務は絶対AIに置き換わることはないだろう。
AI採用のメリット、デメリットで考えてみましょう。
こんにちは、よっしぃーです。
前回につづき、AIと人事のテーマについて採用はAIの技術でどのように置き換わるのかを考察してみましょう。採用には「インターンシップ」、「会社説明会」、「面接」などと、どう考えても、人と人が交わる必要性が高いイメージですが、ここでは「AI採用」という名で採用にAIを活用するにあたり、メリットデメリットについて解説します。
採用でAIがサポートできること
面接で以下の3点をAIにサポートしてもらうことで、時間が短縮できます。
応募者が提出した履歴書や職務経歴書をスキャンし、自然言語処理技術によってテキストデータとして解析します。解析されたデータを基に、求めるスキルや経験などの条件に合致しているかどうかを判断し、候補者の優先度を決定します。
応募者が受けたWebテストや面接で収集されたデータをAIが分析し、候補者の適性や特性を評価します。例えば、ビデオ面接の映像データを音声認識技術や画像処理技術で解析することで、候補者の表情や話し方、語彙力などを評価することができます。
書類選考や適性評価の結果を総合的に判断し、最終的な採用判断をAIが行います。この際、過去の採用データや企業の人材戦略なども考慮され、より正確な採用判断を行うことができます。
上記のようにAIが候補者の書類選考や適性評価を担当することにより、面接に進む候補者数が減少し、面接時間の短縮と採用プロセスのコスト削減につながります。
AI採用のメリット
AIにサポートをもらうことによるメリットは、以下の3点があります。
AIによって、候補者の選考プロセスが自動化され、面接や適性検査のスケジュール調整も容易になります。そのため、時間とコストを削減することができます。
AIは、人間によるバイアスを排除できるため、公平な採用プロセスを実現することができます。候補者は、能力や経験に基づいて選考され、人種、性別、年齢などの個人的な特徴に基づく偏見を排除することができます。
AIは、候補者の履歴書や面接結果などのデータを分析することができます。それによって、候補者の能力や適性をより正確に評価することができます。結果的に、採用ミスを減らし、優秀な人材の獲得を容易にすることができます。
AI採用のデメリット
逆に採用にAIを活用することによるデメリットは、以下の3点があります。
AIは人間が与えたデータから学習するため、偏見やバイアスの影響を受けることがあります。例えば、過去の採用結果から学習する場合、過去に女性や少数派の候補者が採用されにくかった場合、AIが同様に彼らを不利に評価してしまう可能性があります。
AIは十分なデータを与えられることで高い精度を発揮しますが、十分なデータがない場合や新しい業界や職種の場合は精度が低下することがあります。そのため、採用担当者が十分な経験や知識を持たずにAIだけに頼ってしまうと、正しい採用判断ができない可能性があります。
AIによる採用判断が不当であった場合、候補者が差別的な扱いを受けたと主張される可能性があります。また、AIによって候補者が不採用になった理由が明確でなかった場合、候補者が異議を唱えた際の説明責任が問われる可能性があります。そのため、AIを活用する場合には、倫理的・法的な問題に十分な注意を払う必要があります。
SE目線の私見
AI採用のメリット、デメリットで考えると、AI採用を活用するにはAIを使いこなす技術が必要であり、まだ、デメリットのリスクのが大きい印象ですね。その一方で採用プロセスにおいて効率化できるところはAIの力を借りれるところも多くありそうです。AIの進歩は目覚ましく、どのような場面でも利用される可能性は高いため、人事担当者も全く関係のない他人事にはしてられないでしょう。チャットボットを活用した1次面接など、何千人もの募集人数を扱う大企業においては初回段階での1次切り分けでは、かなりの作用コスト削減になる気もします。人事担当者に求められるスキルや役割も変化する可能性があります。AI採用を導入した際の人事データの品質や機械学習モデルの正確性の確保するための知識、人事部門における技術的スキルの要求が高くかもしれません。わたし自身もエンジニア経験20年があることを活かすチャンスかもしれません。新たな技術進歩には興味を抱きつづけ、人事活動に取り入れていきたいです。