管理職必見!誤った理解が多いコーチングの基礎

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マネージャー・リーダー
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コーチングって部下をしっかり指導すれば良いでしょ。

そのみち
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コーチングの基礎を正しく理解しましょう。

こんにちは、そのみちです。

管理職必見!誤った理解が多いコーチングの基礎

管理職の皆さん、コーチングという言葉を耳にしたことはありますよね?
しかし、その重要性を理解している一方で、誤解や認識不足からコーチングをうまく活用できていない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、管理職に必要な「コーチングの基礎」を改めてご紹介します。コーチングの本質や目的を正しく理解し、よくある誤解を解消しながら、部下の成長を支援するための具体的なアプローチを学びましょう。部下の潜在能力を引き出し、組織全体のパフォーマンスを向上させるためには、正しいコーチングの知識が不可欠です。この記事を通じて、コーチングの基礎をしっかりと身につけましょう!


コーチングとは

コーチングとは、相手が主体的に行動し、目標を達成するための支援を行う手法です。相手の気づきを引き出し、行動を促すことがコーチングの本質です。

具体的には、上司が部下に対して多くの問いかけを行い、部下自身が答えを見つけ出し、自ら行動する力を養います。その結果、部下の思考力や行動力が高まり、個人としてもチームとしてもパフォーマンスが向上します。


なぜ「指示待ちメンバー」が生まれるのか?

「指示待ちメンバー」の増加に頭を悩ませている管理職の方も多いのではないでしょうか。その原因は、上司の行動にあることが少なくありません。以下のような行動が、指示待ちを助長してしまうのです。

指示待ちメンバーを生む行動

  1. 事細かに指示を出す
    部下が考える余地を与えず、上司がすべてを指示してしまう。
  2. 手取り足取り教える
    自ら学ぶ機会を奪い、依存を生んでしまう。
  3. 仕事を引き取ってしまう
    部下の仕事を上司が代わりに行うことで、主体性を失わせる。
  4. 叱る・ダメ出しをする
    否定的なフィードバックばかりでは、「考えても無駄だ」と部下の意欲が削がれます。

これらの行動を繰り返すことで、部下は次のように感じるようになります。

  • 「どうせ上司が教えてくれるから、自分で考えなくてもいい」
  • 「言われたことだけやればいい」

その結果、指示待ちメンバーが増え、主体性や創造性を欠いたチームになってしまいます。


指示待ちメンバーを防ぐには?

部下から相談を受けた際は、次のようなアプローチを心がけましょう。

  1. 「あなたはどうしたらよいと思いますか?」と問いかける
    どんな意見でも構いません。「まずは自分の考えを言ってもらう」ことが重要です。
  2. 答えを肯定的に受け止める
    部下が発言しやすい環境を作るために、どんな答えであれ否定しないことが大切です。
  3. 興味を持って耳を傾ける
    部下の意見に関心を示し、しっかりと聴く姿勢を見せましょう。
  4. アイデアを受け止める
    部下が提案した内容を活かしながら、建設的な議論を進めることで信頼を深めます。

こうした取り組みによって、職場には心理的安全性が醸成されます。心理的安全性が確保された環境では、部下は安心して意見を述べ、主体的に行動できるようになります。


パフォーマンスを高める質問 5選

コーチングにおいて、相手のパフォーマンスを引き出すためには「問いかけ」が重要です。以下のような質問を活用してみましょう。

  1. 目的:「目的は何でしょうか?」
  2. 行動:「その目的を達成するために、どのような行動が必要でしょうか?」
  3. 予測:「その行動を実行すると、どんな結果が予測されますか?」
  4. 結果:「実際に行動した結果、何が起こりましたか?」
  5. 学習:「今回の結果から何を学びましたか?」

これらの質問を繰り返すことで、部下の思考力と行動力を鍛え、成果を引き出すことができます。


コーチングで大切にすべきポイント

部下のパフォーマンスを最大限に引き出すために、以下のポイントを押さえましょう。

  1. 相手に関心を持つ
    部下の得意分野や価値観に興味を持ち、信頼を築きましょう。
  2. できている部分を評価する
    部下の長所や成果にフォーカスしてフィードバックを行い、モチベーションを高めます。
  3. 他人と比較しない
    他人と比べるのではなく、個々の成長に目を向けましょう。
  4. プロセスに着目する
    結果だけでなく、その過程に注目し、努力を評価しましょう。
  5. 感謝を伝える
    部下の貢献に感謝の言葉を伝えることで、やりがいを感じてもらえます。

そのみちコメント

SEの現場では、心身が限界に近い状態に陥る人も少なくありません。私自身も、過去にそのような状態に陥ったことがあります。そのような時期に思うのは、**「良い状態で仕事に取り組むには何が必要か?」**ということです。

休息、リフレッシュ、楽しみ、承認、助け合い、そして情報共有――これらが満たされることで初めて、仕事への意欲が湧きます。上司自身がウェルビーイング(良好な状態)を保つことで、部下にもポジティブな影響を与えることができるのです。

良好な心身の状態で、部下の心理的安全性を支え、コーチングスキルを活かしていきましょう。部下の成長とチームの成果は、上司であるあなたの状態に大きく左右されるのです。

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