転職時に面接で聞かれる質問トップ10の内容と対策

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新卒入社以来、面接なんて受けていない。どんな対策が必要だろうか。

よっしぃー
よっしぃー

転職時の面接で聞かれる質問に対応できるように準備しておきましょう。

こんにちは、よっしぃーです。

2021年から2023年の転職事情では、転職者数は増加傾向にあり、特にZ世代の転職率が高まっています。2022年には、平均転職回数が前年よりも1.5回増加し、平均転職期間は3.8年に短縮されました。業界別ではIT・テクノロジー分野の需要が高く、過去2年間で転職求人数が30%増加しています。そんな転職事情で必ず行われる面接における対策は事前にしっかりと準備しておくことが得策でしょう。

転職面接でよく聞かれるトップ10

⒈転職の動機は何ですか?

意欲や考え方を知り、転職に対する真摯さや自己理解を評価します。

真摯な意欲と目的

なぜ転職を考えたのか、どのような目標を持っているのかを知りたいという意図があります。その動機が真摯であるか、一時的なものではないかを見極めます。

自己理解とキャリアプラン

自己分析をし、自身の強みや成長したい分野について理解しているかを確認します。転職が応募者のキャリアプランにどのように組み込まれているのかを把握します。

企業への適合性

転職の動機が応募先の企業と合致しているかどうかを知りたいという意図があります。企業の文化や価値観に共感し、自分のスキルや経験を活かしたいという姿勢を示すことが重要です。

回答例:
「転職の動機は、成長と挑戦を求めるからです。現在の職場では自分のスキルや能力をさらに活かす機会が限られており、新たな環境で新しいスキルを磨きたいと考えています。貴社では業界のリーディングカンパニーとして多くのプロジェクトに携わることができると聞き、自分の能力を最大限に発揮できる場だと感じました。また、貴社のビジョンに共感し、その実現に貢献したいという意欲もあります。」

⒉過去の成果や経験について教えてください

実績や経験に焦点を当て、その能力や適性を評価します。

実績と業績

過去にどのような成果を上げたかを知りたいという意図があります。過去の業績や成果が優れている場合、今後の仕事でも高い成果を期待できると判断します。

責任とリーダーシップ

過去の経験でどれだけ責任を持ち、リーダーシップを発揮したかを確認したいという意図があります。リーダー経験やプロジェクトのマネジメント能力がある場合、今後もチームを牽引できると考えられます。

問題解決能力と挑戦

過去の経験で応募者がどのような問題に直面し、それをどのように解決したかを知りたいという意図があります。問題解決力や新たな挑戦への積極性が応募者の魅力となります。

回答例:
「過去の成果として、前職では新規プロジェクトの立ち上げに携わり、リーダーとしてチームをまとめてプロジェクトを成功させることができました。その結果、プロジェクトの納期を2週間早めることができ、顧客から高い評価を受けました。また、改善提案を積極的に行い、プロセスの効率化に貢献しました。これにより、部門全体の業務効率が向上し、コスト削減にも寄与しました。さらに、定期的な報告会では、プロジェクトの進捗や課題をわかりやすくプレゼンテーションすることで、関係部署とのコミュニケーションを円滑にし、全体の協力体制を構築することに成功しました。」

⒊あなたの強みは何ですか?

自己認識や自己理解を探り、その人の得意な点や長所を知ることを意図しています。

自己認識と自己理解

自分の強みを理解しているかどうかを確認します。自己理解がしっかりしている人は、自分の長所を的確に把握し、自信を持ってアピールできる傾向があります。

自信とポジティブな姿勢

自分の強みを語ることで、応募者の自信やポジティブな姿勢を把握したいという意図があります。自信を持って自分の強みを伝えることは、仕事への取り組みや成果にも影響を与えることがあります。

仕事における活躍ポイント

どのような仕事で活躍できるか、どのような貢献ができるかを知りたいという意図があります。応募者の強みが、求められるポジションや職務内容とマッチしているかを見極めることが重要です。

回答例:
「私の強みは、コミュニケーション能力とチームワークです。前職ではチームリーダーとして、メンバーとの円滑なコミュニケーションを大切にし、共通の目標に向けて協力し合いました。チームメンバーとの信頼関係を築き、相互理解を深めることで、プロジェクトの効率化に貢献しました。また、協力する際にはリーダーシップを発揮し、目標達成に向けて指導・サポートを行いました。その結果、チームのモチベーション向上や成果の向上につながりました。また、問題発生時には冷静な判断力を持ち、チーム全体の調整役としての役割も果たしてきました。」

⒋チームでのコミュニケーションについて教えてください

コミュニケーション能力やチームワークに関するスキルや経験を知ることを意図しています。

コミュニケーションスキル

チームで円滑なコミュニケーションを取れるかどうかを確認します。コミュニケーションスキルが高い人は、聴く力、話す力、意見を伝える力、共感する力などを持っている場合があります。

チームワーク能力

チーム内でどのように協力し、他のメンバーと協力して仕事を進められるかを見極めます。チームワーク能力が高い人は、協力的で信頼関係を築き、他のメンバーと協力して目標を達成する傾向があります。

コンフリクト対処能力

チームで意見の相違や衝突があった場合に、どのように対処するかを知りたいという意図があります。コンフリクトが生じた際に、適切なコミュニケーションで解決に向けて進めることが重要です。

回答例:
「私はチームでのコミュニケーションを重視しており、円滑なプロジェクト進行と成果を上げるために積極的に取り組んでいます。具体的には、週次のミーティングや定例の進捗報告会を設け、メンバー同士の意見交換を促進しています。問題が生じた際には、相互理解を深めるためにコミュニケーションを重ね、適切な解決策を見つけ出すよう心がけています。また、コミュニケーション手段としてSlackやTeamsなどのツールを活用して、リアルタイムで情報共有を行い、効率的な連携を図っています。さらに、メンバーの意見に対しては真摯に受け止めると同時に、積極的なフィードバックを行い、お互いの成長をサポートすることを心がけています。これらの取り組みにより、チーム全体の信頼関係が深まり、円滑なプロジェクト遂行に貢献してきました。」

⒌なぜ当社(応募先の企業)を志望していますか?

企業に対する理解や意欲、モチベーションを知ることを意図しています。

研究と理解

当該企業について事前にどの程度研究・理解しているかを確認します。企業の事業内容、ビジョン、ミッション、価値観などに対して的確な知識を持っているかが重要です

モチベーションと興味

なぜこの企業に興味を持ち、志望しているのかを知りたいという意図があります。企業に対して強いモチベーションや関心を持っていることは、長期的な働きやすさやパフォーマンスにも影響を与える要素となります。

キャリアゴールと企業の適合性

キャリアゴールと企業のビジョンや文化との適合性を確認します。応募者が当該企業に入社することで、自身の成長やキャリアの目標を達成できると感じているかが重要です。

回答例:
「私が貴社を志望する理由は、貴社が業界トップの技術力とイノベーション精神を持ち合わせているからです。貴社の先進的な取り組みや製品に興味を持ち、長期的に働くことで自分のスキルを高め、成長できると感じました。また、従業員の方々が働きやすい環境づくりにも力を入れていると伺い、社員の満足度が高い企業であるという点にも魅力を感じています。私の経験やスキルを活かし、貴社のビジョンを共有し、共に成長していける環境に参加したいと思っています。」

⒍弱点は何ですか?それに対する対策はありますか?

自己認識や成長意欲、問題解決能力を知ることを意図しています。

自己認識と率直さ

自身の弱点を正しく認識しているかどうかを確認します。面接での率直な回答は、応募者の誠実さや自己理解力を示す重要な要素です。

成長意欲と向上心

自身の弱点を克服しようとする意欲や向上心を持っているかを見ています。対策を立てて自己改善を図る姿勢は、成長可能性を示すポジティブな要素となります。

問題解決能力

自身の弱点に対してどのような対策を考えているかを確認します。自己分析や改善策の提案が具体的で適切なものであるかが重要です。

回答例:
「弱点としては、過去にプロジェクトの期限を厳守できなかったことがあります。そのため、最近は計画を立てる段階から余裕を持ったスケジュールを組むようにしています。また、チームメンバーや上司とのコミュニケーションを密に取ることで、進捗状況を把握し、必要なサポートを受けることも大切にしています。自己成長のために、プロジェクト管理に関する書籍を読んだり、セミナーに参加したりして、改善に努めています。」

⒎将来のキャリアプランはどうなっていますか?

長期的なキャリアビジョンや目標を把握し、企業への適合性や成長意欲を判断することを意図しています。

モチベーションと継続性

将来に向けて具体的な目標を持ち、その目標に向かって積極的に努力し続けるモチベーションを持っているかを確認します。将来のキャリアプランが漠然としている場合や一時的なものである場合は、企業に長期的な貢献をする意欲に疑問が生じる可能性があります。

企業への適合性

キャリアプランが、応募先の企業のビジョンやカルチャーとどの程度合致しているかを見ています。将来のキャリアプランが企業の事業戦略や成長に寄与する可能性があるかどうかを評価します。

目標達成のための計画性

将来のキャリアプランを達成するために具体的な計画を持っているかどうかを確認します。具体的なステップや行動を考えているか、自己啓発のための意欲があるかを評価します。

回答例:
「将来のキャリアプランは、この企業で経験を積んで、徐々にリーダーシップを発揮する立場になりたいと考えています。私は、チームのメンバーをサポートし、共に成長できる環境を作り出すことに興味があります。また、新しいプロジェクトを率いて、成果を上げることに挑戦したいと思っています。そのために、リーダーシップスキルの向上や専門知識の習得に努め、自己成長を続けています。将来は、企業の成長に貢献できるポジションで活躍し、チームの一員として共に目標を達成することを目指しています。」

⒏ストレスの溜め方や解消法はありますか?

面接官が応募者のストレス管理能力や自己ケアの意識を確認することを意図しています。

ストレス管理能力

応募者が日常的にストレスをどのように管理しているかを知り、プレッシャーや困難な状況にどのように対処しているかを把握します。ストレスを適切に管理できる人は、業務においても精神的な負荷に強い傾向があります。

自己ケアの意識

応募者が自身の健康やメンタルウェルビーイングを意識してケアしているかどうかを確認します。ストレス解消のために適切なリラックス方法や趣味、健康維持の取り組みなどを自覚しているかが重要です。

ワークライフバランス

ストレスを溜め込まないように、仕事とプライベートのバランスをどのように取っているかを見ています。過度な仕事の負担やプライベートの犠牲を強いるような働き方を避けているかを確認します

回答例:
「ストレスの溜め方や解消法については、私は定期的な運動を行うことでストレスを発散しています。ジョギングやヨガなど、気分転換を図りながら体を動かすことでリフレッシュできるようにしています。また、仕事の合間に短い休憩を取ることや、趣味に没頭する時間を作ることも大切にしています。さらに、ストレスを抱えている時には、信頼できる同僚や友人と話をすることで心のケアをしています。ストレスを溜めずに解消することで、仕事への集中力やパフォーマンスを高めることができると実感しています。」

⒐過去の失敗経験について教えてください

過去の経験や対処能力、自己成長に対する意識を知ることを意図しています。

反省と学びの姿勢

応募者が失敗した経験に対してどのように反省し、それをどのように学びに変えてきたかを知りたいと考えています。失敗から得られた教訓や改善点を自己認識しているかどうかが重要です。

問題解決能力

失敗を乗り越えるためにどのような対策を取ったか、また同じ失敗を繰り返さないようにどのように努力しているかを見ています。失敗に対してどのようにアクションを起こし、改善に取り組んでいるかが重要なポイントです。

ポジティブな考え方

失敗を否定せずにポジティブに捉えることができるかどうかを確認します。失敗を成長の機会ととらえ、前向きな姿勢を持っているかが評価されます。

回答例:
「過去の失敗経験として、以前のプロジェクトで締め切りに追われる中でタスクを過大評価してしまい、結果的に品質を犠牲にしてしまったことがあります。しかし、その経験からタスクの適切な見積もりと優先順位付けの重要性を学びました。また、チームメンバーとのコミュニケーション不足が原因で、意思疎通が滞ったこともありました。その後は、積極的に情報共有を行うよう心掛け、チームの一体感を高めることを意識しています。失敗を経験することで、自己成長の機会として受け止め、改善点を見つけて成長していく姿勢を大切にしています。」

⒑他社との比較で当社の強みや魅力は何だと思いますか?

当該企業に対してどれだけ理解しているか、興味や熱意、競合他社との差別化に対する視点を知りたいと考えています。

研究と情報収集

当該企業に対して事前にどれだけ研究し、情報収集を行っているかを把握します。事業や製品、サービスについて十分な理解があるかどうかが評価されます。

自社への興味と熱意

当該企業に対してどれだけ興味を持ち、熱意を持っているかを確認します。どのくらいの魅力を感じているか、当該企業のビジョンやミッションに共感しているかが重要なポイントです。

競合他社との差別化

他社と比較し、当該企業の強みや魅力をどのように捉えているかを見ます。競合他社との違いや差別化ポイントに気づいているかどうかが評価されます。

回答例:
「他社との比較を行う際に、当社の最大の強みは従業員の多様性とチームワークです。当社では様々なバックグラウンドや経験を持つ人々が一堂に集まっており、その多様性がイノベーションにつながっています。また、チーム全体が目標に向かって協力し合い、サポートし合う風土があります。それにより、個々の力を最大限に引き出し、成果を上げることができると思います。さらに、当社は従業員の成長を重視し、継続的なトレーニングやキャリア開発の機会を提供しています。自己成長を促進する環境が魅力の一つだと感じています。」

SE目線の私見

人事部門に移って1年半がすぎ、転職応募者との面接をする機会も増えました。わたしはSE経験、管理職の経験があることから現場で即戦力となるかどうか。数年ごどのような役割で活躍が期待できるか。ある程度はわかるようになりました。

上記トップ10に全て備えておくことは大切ですが、自己理解を深掘りした結果、迷いない自分の思いを伝えることが重要です。しっかりと定型的な回答を暗記していったところで、面接官はすぐわかるものです。大転職時代をどう生き抜くか。重要な課題となってくるでしょう。

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