意外と知らない正しいフィードバック7つのポイント

組織開発
マネージャー・リーダー
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部下に信頼されていないと感じる。何がいけないのだろうか・・

そのみち
そのみち

それはあなたが適切なフィードバックができていないからかもしれません。

こんにちは、そのみちです。

意外と知らない正しいフィードバック 7つのポイント

職場での信頼関係を築き、社員の成長意欲を引き出すために、適切なフィードバックは欠かせません。しかし、フィードバックが不適切であったり、そもそも行われていなかったりすると、部下のやる気や能力の向上に影響を与え、結果として職場の生産性や雰囲気に悪影響を及ぼします。

コロナ禍をきっかけにテレワークが増加し、対面でのコミュニケーションが減少した今こそ、フィードバックの重要性はさらに高まっています。本記事では、フィードバックの定義やその効果、正しい方法について7つのポイントで解説します。


フィードバックの定義とは?

フィードバックとは、以下の2つの目的を持つコミュニケーションの一形態です。

  1. 相手の行動に対して客観的な気づきを与え、成長を促すこと
  2. 改善点や評価を伝え、軌道修正を促すこと

フィードバックは単なる評価ではなく、部下が自らの行動を振り返り、より良い方向へ進むための手助けをするものです。


フィードバックの有無で部下に起きる変化

適切なフィードバックがない場合

  • 自分の仕事の良し悪しがわからず、不安を感じる
  • やる気や自信が低下する
  • ミスが増え、成長が停滞する
  • 結果として、上司との信頼関係が築けない

適切なフィードバックがある場合

  • 「仕事を見てくれている」と感じ、やりがいを持つ
  • 自己肯定感が向上し、モチベーションが高まる
  • 成長につながり、成果を出せるようになる
  • 上司との信頼関係が深まり、安心して働ける

適切なフィードバックは、部下の成長だけでなく、職場全体の生産性向上にも寄与します。


正しいフィードバックの方法

ここでは、適切で効果的なフィードバックを行うための7つのポイントをご紹介します。


1. 成功体験を積ませる

部下に小さな成功を体験させ、それをフィードバックとして伝えることで、自信を育みます。いきなり大きな成功を求めるのではなく、小さな目標を達成する喜びを共有しましょう。


2. 褒めることを忘れない

どんなに些細なことでも、良い点を見つけて褒めることが重要です。具体的な行動を褒めることで、部下は「見てもらえている」と実感し、やる気が高まります。


3. 信念や目的を共有する

部下と一緒に「なぜこの仕事をするのか」を考え、存在意義(パーパス)を見出せるようにしましょう。仕事の意義を理解することで、モチベーションが向上します。


4. 改善点を伝えるときは注意を払う

改善点を伝える際には、部下の自信を損なわないよう配慮が必要です。

  • 褒めることとセットで伝える:改善点だけを伝えると、部下が落ち込む可能性があるため、必ず良い点も一緒に伝えましょう。
  • 期待を伝える:改善点を指摘するのは、部下に期待しているからであることを明確にします。
  • 人格を否定しない:課題は行動やスキルに焦点を当て、人格そのものを否定しないようにしましょう。
  • 質問形式で気づきを促す:「どうすればもっと良くなると思う?」と質問することで、部下自身に考えさせる機会を与えます。

5. リモートワークでは丁寧さを心掛ける

リモートワーク中は顔が見えない分、コミュニケーションが難しくなります。以下の点に注意しましょう。

  • 普段よりも少し大げさなリアクションで感謝や評価を伝える
  • 雑談を交え、リラックスした雰囲気を作る
  • 書面やオンライン会議でのフィードバックも積極的に活用する

6. 目標を明確にする

部下が目指すべき具体的な目標を明示し、進捗を確認しながらフィードバックを行うことで、成長を促します。ゴールが明確であれば、部下自身も前向きに取り組むことができます。


7. 頻繁にフィードバックを行う

フィードバックは一度で終わりではなく、継続的に行うことが重要です。こまめに進捗を確認し、適宜フィードバックを挟むことで、部下のモチベーションを維持しましょう。


そのみちコメント

SE(システムエンジニア)の現場では、忙しさからフィードバックが後回しになることが多いです。「自分でやったほうが早い」と短期的な効率を優先するあまり、部下を育成する機会を失ってしまうこともあります。

しかし、フィードバックを怠ると、部下が成長せず、結果的に自分の負担が増えるという悪循環に陥ります。フィードバックは「管理職の最重要タスク」として捉えるべきです。適切なフィードバックを行うことで、部下のモチベーションやスキルが向上し、職場全体の生産性を高めることができます。


まとめ

フィードバックは、部下との信頼関係を築き、彼らの成長をサポートするための重要なコミュニケーション手段です。適切な方法でフィードバックを行えば、部下のモチベーションが向上し、職場全体の生産性も向上します。

リモートワークが一般化した今こそ、フィードバックの重要性を見直し、7つのポイントを意識して取り組んでみましょう。フィードバックを通じて、部下の成長を支え、良好なチームを構築する一助となることを願っています。

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