やっぱりわからない。Z世代との向き合い方が。
Z世代のトリセツをしっかり抑えておきましょう。
こんにちは、よっしぃーです。
1年以上前になりますが、Z世代の特徴や育成のポイントについては以下で記事を書きました。
それから、1年以上が過ぎて管理職の皆さまはZ世代への関わり方は上手にできていますでしょうか。頭を抱えている管理職もまだ、多いかもしれません。近年のビジネス環境は急速に変化しており、これからの時代を牽引する存在として注目されるのがZ世代です。しかし、管理職とZ世代の間には理解にギャップが生じることも少なくありません。本記事では、そんな管理職に向けて、Z世代のトリセツをご紹介します。まずはビジネスの環境変化について触れ、その後、管理職とZ世代のギャップのポイントを4つ紹介します。そして、Z世代のトリセツとして、彼らが求める3つのステップを解説します。最後に、SE目線からの私見を交えながら、より深く理解を深めていきましょう。管理職の皆さんにとって、これからの時代をリードするZ世代との良好な人間関係を築くためのヒントが得られることでしょう。
ビジネスの環境変化
テクノロジーの進化や社会の不確実性の高まりと共に、働く環境や働く人にも大きな変化が起こり、価値基準も新しく生まれ変わってます。そんなビジネスの環境変化は終身雇用時代である組織中心のビジネスから個人を尊重して、組織と共に社会に貢献する形へと変化しています。
組織中心のビジネス環境(OLD)
- 組織の利益を最大化にすることが第一
- 効率・生産性を重視する
- トップダウンで組織をコントロール
- 基本的に社員の均質性を保つ
- 競争文化で成長を促す
- モチベーション向上には金銭報酬と昇進
個の尊重と組織目的を両立できる環境(NEW)
- パーパスの実現を目指す
- 社会に役立つ一人になる
- 新たな価値を生み出す
- フラットな関係で共創
- 個性と多様性を重視する
- シェアリングと学び合いのコミュニティ文化
- ウェルビーイング(健康・幸福)が何より大切
管理職とZ世代のギャップ4点
管理職とZ世代(若手社員)では社会構造も違えば、経験してきたことが異なります。それにより、どのようなギャップが生まれているのでしょうか。
管理職は多少は嫌なことでも我慢してやっているうちに、その意味や価値を感じて頑張ることができるが、Z世代には我慢する意味が分からないかもしれません。我慢するくらいなら、違うことに力を注ぎたいと感じます。
管理職は特にきっちりとした正解がなく、先も見えない中でも、試行錯誤し続けることができるかもしれませんが、Z世代には正解が見えない中で、試行錯誤する意味が分からないかもしれません。正解や目的が明確に見えてから全力を尽くしたいと感じます。
親や学校に、厳しく怒鳴られて育ってきた管理職に比べ、Z世代が同じような環境下だった場合は、ハラスメントや体罰の問題になったことでしょう。どちらかと言えば、褒めて育てる文化でしょう。
教育現場などでは先生から生徒に一方的に教えられる講義形式の対話でしたが、Z世代では、先生や他の生徒との議論や対話をしながら進める授業が多いです。生徒もしっかりと意見をいうことができます。
学校の先生が生徒を評価したり、上司が部下を評価するのが一般的な時代からZ世代では生徒が先生を評価する仕組みであったり、会社では360度評価であったりと双方向の評価がされます。
これだけ見るとZ世代が弱いといったような印象を持たれる人も多いかもしれませんが、そうではありません。冒頭に申し上げたとおり、社会構造が異なるので、どちらが正しいといった事ではないです。生まれた時からインターネットで情報をキャッチできる時代背景からも当然と言えば、当然なのかもしれません。
Z世代のトリセツ3ステップ
管理職がZ世代との関わり方を3ステップで行っていきましょう。
Z世代(若手社員)とどのように向き合うか。向き合っていくかを伝えること。管理職となる人も自己開示が大切です。信頼関係の構築が重要となり、その信頼関係の構築するのには時間をかければ、必ず出来るものではありません。相手と向き合う意志を持ち、意識的に関わることが大切です。その為にも自分の意思を明確にしてはっきりと相手に伝えること。
相手に関心を持つことが大切です。Z世代(若手社員)の大切にする価値感や得意なこと、苦手なことを、心身の健康状態などをしっかり管理職が把握しましょう。相手のことをどのくらい知っているか考えてみること大切でしょう。ほとんど知らないことに気が付くでしょう。
「忙しく時間が取れない」そんな管理職も多いでしょうが、短い時間でも良いので、しっかりスケジュールを立てて、継続することが大切です。対話する時間があるだけでも、若手の不安は解消されます。
SE目線の私見
管理職としての立場、そして現在、採用担当として働いている立場からZ世代の人々を観察すると、Z世代は成長意欲が高く、「社会に貢献したい」「自分も誰かの役に立ちたい」という思いが強いです。しかし、教育を担当する側の世代にとっては、その意欲がうまく伝わりにくく、受け身の姿勢が強いように感じられ、指導方法に困惑することが多いのではないでしょうか。これはどちらが悪いという話ではなく、時代の変化に伴って起こる自然なことです。受け身の姿勢を感じる原因の一つに、Z世代が不安や恐れを抱いていることがあると、教育担当者は認識することが重要です。つまり、不安や恐れを取り除くための信頼と安心感を育成するアプローチが最も重要です。すると、Z世代の社員も自然に他者に貢献したいというマインドが生まれ、自律的に行動するかもしれません。