管理職が知るべきこれから時代を牽引するZ世代のトリセツ

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やっぱりわからない。Z世代との向き合い方が。

そのみち
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Z世代のトリセツをしっかり抑えておきましょう

こんにちは、そのみちです。

管理職が知るべきこれから時代を牽引するZ世代のトリセツ

管理職の皆さん、Z世代との接し方に戸惑いを感じていませんか?
急速に変化するビジネス環境の中、Z世代はこれからの時代を牽引する存在として注目されています。しかし、管理職とZ世代の間には世代間ギャップがあり、その溝を埋めるには工夫が必要です。

本記事では、管理職が知っておくべき「Z世代のトリセツ」を解説します。まずは、変化するビジネス環境について触れ、管理職とZ世代の間にあるギャップを明らかにします。その後、Z世代との効果的な接し方を3つのステップに分けてご紹介します。最後に、SEとしての視点を交えた私見もお届けします。

Z世代を理解し、良好な関係を築くためのヒントを一緒に探っていきましょう。


ビジネス環境の変化

テクノロジーの進化や社会の不確実性が高まる中、働き方や価値観も急速に変化しています。かつての「組織中心」のビジネスモデルから、個人の尊重と組織の目的を両立する「新しい価値観」へと移行しているのです。

【旧来のビジネス環境】組織中心のモデル

  • 組織の利益を最大化することが第一
  • 効率や生産性を重視
  • トップダウンの指示で組織をコントロール
  • 均質性を維持し、競争文化で成長を促進
  • モチベーション向上の手段は金銭報酬や昇進

【新しいビジネス環境】個人と組織の両立

  • パーパス(目的)の実現を目指す
  • 社会に貢献する一人になる
  • 新たな価値を創造する
  • フラットな関係を重視し、共創を推進
  • 個性や多様性を尊重
  • シェアリングや学び合いを文化として醸成
  • 健康や幸福(ウェルビーイング)を優先

Z世代は、この「新しいビジネス環境」に自然と適応している世代です。一方で、旧来の価値観に馴染みのある管理職との間には、世代間のギャップが生じています。


管理職とZ世代の間にあるギャップ4つ

1. 我慢すること

管理職世代は「嫌なことを我慢して取り組むうちに、その価値や意味が見えてくる」と考えがちです。一方で、Z世代は「我慢するよりも、別の価値あることに力を注ぎたい」と考えます。我慢自体に意味を見出せないことが多いのです。


2. 試行錯誤すること

管理職世代は正解がわからなくても、試行錯誤を繰り返しながら道を切り開いてきました。しかし、Z世代は「正解やゴールが見えてから全力を注ぎたい」と考える傾向があります。


3. 叱られること

管理職世代は厳しく叱責される中で育ってきたこともあり、叱る文化に抵抗が少ないかもしれません。しかし、Z世代にとっては褒めて伸ばす文化が主流です。厳しい叱責はハラスメントと捉えられる場合もあります。


4. 対話方法

管理職世代は一方的に教えられる講義形式に馴染んでいますが、Z世代は議論や対話を重視する教育環境で育っています。自分の意見を述べ、双方向でやり取りする対話形式に慣れているのです。


これらのギャップはZ世代が「弱い」というわけではありません。彼らは、インターネットの普及により多くの情報にアクセスできる環境で育ち、独自の価値観を形成してきた世代です。変化を前提とした新しい時代の働き方を取り入れることで、彼らの力を最大限に引き出すことができます。


Z世代のトリセツ:3つのステップ

Z世代との良好な関係を築くために、次の3つのステップを意識してみましょう。


1. 自分の意思を明確に伝える

管理職として、若手社員とどう向き合うのか、自分の意思を明確にし、それを伝えましょう。自己開示は信頼関係構築の第一歩です。信頼を築くには時間がかかりますが、積極的に関わる意思を示すことが大切です。


2. 相手を認知し、対話の土台を作る

Z世代が大切にしている価値観や得意分野、苦手分野を理解することが重要です。彼らの健康状態やモチベーションの源泉を把握し、対話の基盤を作りましょう。相手を知る努力が信頼関係の鍵となります。


3. 定期的に対話する時間を設ける

「忙しくて時間が取れない」という管理職もいるでしょうが、短時間でも良いので、定期的に1対1の対話の場を設けてください。対話の機会が増えることで、若手社員の不安が解消され、安心感を得られます。


そのみちコメント

管理職として、そして採用担当者としてZ世代と接する中で感じるのは、彼らの強い成長意欲と「社会に貢献したい」という志です。Z世代は、目的意識がはっきりしている場合、自律的に行動できる力を持っています。しかし、不安や恐れを抱えていると、その力が発揮されにくくなります。

管理職として重要なのは、彼らが持つ不安や恐れを取り除き、信頼関係を構築することです。これが達成されれば、彼らは自ら進んで周囲に貢献し、チームを活性化させる存在となるでしょう。

時代の変化に柔軟に適応し、新しい世代との関わり方を模索することで、より強い組織を作ることができるのではないでしょうか。

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