最近の新入社員に向けた指導方法は昔と異なるのだろうか。
世代ごとに指導方法は異なります。
こんにちは、よっしぃーです。
昭和世代の指導者の皆さま
新入社員への指導方法が昭和時代のままになっていませんか?
ここ最近よくに耳にする今の新入社員の世代である
z世代の特徴については以下をご参照ください。
さて、2022年の新入社員も入社して3カ月になります。
現在、OJTなどを通じて新入社員を指導している人、これから指導する人、今年の新入社員教育うまく進行できてますでしょうか?
世代が異なれば、育ってきた環境や社会状況も異なります。今年(2022年)の新入社員への指導について一緒に考えてみませんか。
時代背景について
2022年入社の新入社員がストレートで学校を卒業してきたことを前提とすると
2001年:(2歳)ブロードバンド普及、一般家庭にインターネットがつながるようになる
2007年:(8歳)YouTubeがはじまる
2008年:(9歳)SNS(Facebook,Twitter)日本提供開始される
2011年:(12歳)LINEのサービスが開始される
2020年:(21歳)新型コロナウィルス拡大により、オンラインコミュニケーションが盛んになる
デジタルネイティブ世代といわれ、物心ついたときからIT技術を使いこなすことができる。そんな世代です。
また、育ってきた家庭環境に差はありますが、昭和から平成へと時代が進む中で、物質的には、ある程度、満たされている社会で育ってきた世代です。
物欲があまりなく、仕事に対しては、何か高価なものを手に入れるために稼ぐというよりは、社会貢献やパーパス、SDGsといった精神的に満たされることにやりがいを強く求める傾向にあります。
自己満足よりも他者貢献を考え、自己実現をはかる考え方が強いのかもしません。
今年の新人の特徴について
そんな、デジタルネイティブ世代の時代背景から特徴を分析してみましょう。
個人の価値観を重視
自分なりの働き方、自分なりの価値観を重視します。
自分軸で物事を考えるため
以下のような変化が
会社のルールでも間違っていると思えば、平気で発言するし、否定することもある。
仕事が残っていても、プライベートを我慢して残業することを拒むこともある。
役職や年齢が上の人でも、人間的に尊敬できなければ敬意を示さないこともある。
自分と違う価値観があることを否定はしないが、上の世代の価値観を無理やり押し付けることに対する抵抗がつよく、すぐにシャッターをおろす傾向にありそうです。
承認欲求と貢献欲求
高給を目指すことや昇進、昇格、そして物欲などのために頑張るというよりも誰かに認められたいと思う「承認欲求」や社会の役に立つ存在になりたいとおもう「貢献欲求」が動機づけするエンジンとして強まっている。
指導のポイント
そんな新人の特徴を踏まえて、効果的な指導・育成を行うためにはどのようなポイントをつかんでおくべきでしょうか。
個々の価値観がしっかりと発揮できる目的であることを伝える必要があります。
新人のパーパスを引き出して自覚させることが大切です。
個々の価値観を否定することなく、感情的にな指導もすることなく、客観的な視点で目的に向かって進む上で、そのプロセスをサポートすることが大切です。
決して相手の主観や感情に必ずしも同意することではなく、一度は受け入れて共に感じることが大切です。その上で良ければ、認めたり、感謝を伝えたりといった当たり前の行動をするだけです。
SE目線の私見
老舗のIT業界のエンジニアとして働いて20年以上勤務している人は、自分が指導さてきた教え方をそのまま伝承していてはアウトでしょう。
更にはIT業界なのにまだ、システム化されることなく、変化に鈍感な上司も考え直す必要があるでしょう。「当たり前」と思っていることが「当たり前」でない。そういった考えを念頭に置いて指導するのがよいでしょう。
今だに紙を大量に印刷する作業をさせられて「昭和かよ!」って嘆くTVCMがありますが、まさに、昭和時代を誇りに思っている昭和世代の皆さまは、新人は昭和時代の価値観とは明らかに異なる価値観をもっていることを認識することがとても重要ではないでしょうか。
自分たちの経済的利益を追求するよりも、SDGsを通じて無意識のうちに他者への貢献や環境保護等への意識が高くなっていることは間違いありません。昔も今も変わらない事もあります。
「人間的に尊敬できる人と一緒に仕事がしたい」「この人のために頑張ってみよう」そういった理由で働きがいを感じる人が多いのではないでしょうか。