世代が変われば指導方法も変わる!新入社員指導のポイント3点

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最近の新入社員に向けた指導方法は昔と異なるのだろうか。

そのみち
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世代ごとに指導方法は異なります。

こんにちは、そのみちです。

世代が変われば指導方法も変わる!新入社員指導のポイント3点

昭和世代の指導者の皆さまへ

新入社員への指導が昭和時代のままになっていませんか?
近年、新入社員の価値観や働き方に対する意識が大きく変化しています。2022年に入社した新入社員、いわゆる「Z世代」の特徴を理解し、それに合った指導を行うことが、これからの育成には不可欠です。

世代が変われば、育った環境や社会の状況も異なります。今回は、Z世代の背景や特徴を踏まえた、新入社員指導のポイントをお伝えします。


Z世代の時代背景を理解する

2022年に新入社員となったZ世代は、以下のような時代の中で育ってきました。

  • 1998年:誕生
  • 2001年:家庭にインターネットが普及(ブロードバンド)
  • 2007年:YouTubeが登場
  • 2008年:SNS(Facebook、Twitter)が日本で開始
  • 2011年:LINEのサービスがスタート
  • 2020年:新型コロナウイルス拡大でオンラインコミュニケーションが一般化

Z世代は、「デジタルネイティブ世代」と呼ばれるように、幼少期からIT技術に触れ、自然に使いこなしてきた世代です。また、物質的に恵まれた環境で育ったため、物欲が薄く、仕事に対するモチベーションも「高価なものを買うために稼ぐ」ではなく、**社会貢献やパーパス(目的意識)**に価値を見いだす傾向があります。


Z世代の特徴

Z世代の新入社員は、従来の世代とは異なる価値観や行動特性を持っています。以下にその特徴をまとめました。

1. 個人の価値観を重視

自分らしい働き方や生き方を追求する傾向があります。

  • 会社のルールに対する意識:間違っていると感じれば、年齢や役職に関係なく否定することがあります。
  • 仕事よりプライベートを優先:残業を嫌い、プライベートの時間を重視する傾向があります。
  • 役職や年齢に対する敬意:役職や年齢だけでは敬意を払わず、「人間性」に基づいて評価します。

2. 承認欲求と貢献欲求が強い

昇進や昇給よりも、「誰かに認められること(承認欲求)」や「社会の役に立つこと(貢献欲求)」にモチベーションを感じます。

3. 上の世代の価値観に抵抗感

「これが当たり前だから」という押し付けや、「上司だから」という理由だけで従うことを嫌います。自分の価値観を否定されると、心を閉ざしてしまうことがあります。


新入社員指導の3つのポイント

Z世代の特徴を踏まえ、効果的な指導を行うためには、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。

1. 目的意識を引き出す

Z世代は、仕事に目的意識を求めます。「なぜこの仕事をするのか」を理解することで、モチベーションが高まります。

  • 仕事の意義を伝える:業務が会社や社会にどのように貢献しているかを説明しましょう。
  • 個人のパーパスを引き出す:新人が自分の目標や目的を見つけられるようサポートします。

2. 客観的な視点で指導する

感情的な指導や価値観の押し付けは逆効果です。

  • 冷静かつ客観的なアプローチ:「こうしなければならない」と強制せず、一緒に解決策を考える姿勢を持ちましょう。
  • 価値観を尊重する:相手の考えを否定せず、「なるほど、そういう考え方もあるね」と受け入れることが重要です。

3. 共感と承認を意識する

共感や承認は、Z世代のモチベーションを高める重要な要素です。

  • 共感を示す:相手の意見や感情に耳を傾け、「理解しようとする姿勢」を見せましょう。
  • 成果を認める:小さな成功でも、「ありがとう」「よく頑張ったね」と感謝や承認を伝えることが大切です。

そのみちコメント

IT業界で20年以上働いてきた私の経験から見ると、Z世代への指導には柔軟性が求められると感じます。

例えば、未だに大量の紙を印刷して作業を進める昭和的な方法が残っている現場では、Z世代の新入社員が「なぜこんな非効率なことをやるの?」と疑問を持つのも無理はありません。昭和の価値観を押し付けるのではなく、効率化や合理性を取り入れた方法を模索することが必要です。

Z世代は、物質的な豊かさよりもSDGsや社会貢献といった精神的な充実を重視する傾向があります。この意識を理解し、新しい価値観を尊重する指導が求められます。

ただし、時代が変わっても、「人間的に尊敬できる人と働きたい」「この人のために頑張りたい」という思いは変わりません。指導者自身が信頼される存在になることが、指導を成功させる最大のポイントではないでしょうか。


まとめ

世代が変われば、指導方法も変える必要があります。Z世代の新入社員には、以下の3つのポイントを意識して指導することが重要です。

  1. 目的意識を共有する
  2. 価値観を尊重し、客観的な指導を行う
  3. 共感と承認を大切にする

昭和世代の指導者として、自分の考え方や方法を見直し、新しい時代に適応した指導を心がけましょう。それが、Z世代の成長を促し、彼らが力を発揮できる環境をつくる鍵となります。

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