ITエンジニアを目指したいが文系出身だし不安だなぁ・・
文系出身だからといって諦める必要ありません。
こんにちは、よっしぃーです。
「Society 5.0、DX(デジタルトランスフォーメーション)、IoT」というキーワードをご存じですか。経済産業省の発表によると、2030年には日本でIT人材が45万人不足すると予測されており、国が支援してでもIT人材を育成しなければ、日本は他国から遅れをとってしまう可能性があります。そうした状況が形成されつつあります。内閣府からは、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムによって、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society 5.0)が実現され、「未来社会」の世界はすでに始まっているという動画も公開されています。政府も本腰を入れているとのことです。このような社会はDXという「デジタル変革手法」によって実現していきます。DXに必要なデジタルデータは、IoT(Internet of Things)という技術によってデジタル化され、クラウド上に収集されていくのです。
就職活動中の皆さまで、ITエンジニアを目指す方は、今この話を聞いて、「Society 5.0?DX? IoT?」と思われるかもしれません。「何を言っているのかわからない」と思われる方もいるかもしれません。「ITは難しそうだからやめよう」と考える方もいるかもしれません。しかし、未経験の方でもなぜITエンジニアを目指すのか、その理由は何でしょうか。
「将来、転職する際に有利である」「安定している」というイメージから、ITエンジニアに憧れる学生も多いかもしれません。しかし、未経験の方がITエンジニアを目指す前に、抑えておくべきことがあります。わたしはITエンジニア出身であり、現在はIT業界の採用担当をしているので、現場目線から解説いたします。
未経験者が心得ておくべきこと
1.IT知識を少しでも調べておく
IT業界は変化が激しく、変革が起こりやすい業界であることは、ご存知の方も多いかと思います。1年前には最新技術だったものが、今ではすでに古くなってしまっているなど、当たり前のように驚異的なスピードで進化しています。もしIT業界に絞って就職活動を進めるのであれば、冒頭に挙げられたキーワード「Society 5.0、DX(デジタルトランスフォーメーション)、IoT」について、事前に調べておくことをおすすめします。インターネット上にも多くの情報がありますので、それらを利用することができます。そして、それらのキーワードを理解した上で、企業に質問してみることをお勧めします。インターンシップや会社説明会に参加する前に、十分な知識を身につけておくことで、企業をより深く知ることができます。それは、企業選びにも役立つことでしょう。
2.SEという職種について調べておく
こちらについては以下の記事をご参照下さい。
ITエンジニアに求められるスキル
ITエンジニアに求められるスキルについて、学生時代からテクニカルなスキルを備えているかどうかが重点的に見られると思われがちですが、意外にもそうでもありません。では、どのようなスキルが求められているのでしょうか。
業界共通の必要スキルの中でも、最も重要なものではないでしょうか。ITエンジニアの世界では、コミュニケーションといった大きな枠組みの中でも、他者が求めていることを理解する能力(傾聴力や読解力)が特に重要です。
ITエンジニアの仕事は、何かの問題や課題があった際に、「ITの力でどうにか解決できないか」と考え、そこからビジネスが生まれることがあります。課題の発見、分析、解決は、ITエンジニアの仕事において必須な要素となります。
ITエンジニアの仕事は、1人ですべてを完結することができない、大規模なシステムの開発に携わることが多いです。システムの開発には、チームワーク、主体性、協調性を持った行動が求められます。
冒頭でも申し上げた通り、IT業界は変化が激しい業界です。常に新しいことに興味を持ち、学び続けることが大切です。
SE目線の私見
人事として採用活動を行っている際に、IT業界に関する知識がほとんどなく、プログラム未経験の学生がIT業界を志望する場合があります。新卒採用だけでなく、中途採用でも同様のケースが見受けられます。その中で、会社の研修に頼るばかりの応募者が多く、入社後に苦戦することが明確になっています。学べる環境を求めることは悪いことではありませんが、全く事前準備を行わない状態はすぐにわかります。質問で学べる環境があるかどうかよりも、未経験でもIT業界でどのような仕事をやりたいのかを明確に追求することの方が大切ではないでしょうか。それによって自然に事前準備に繋がります。