セルフケアでメンタルヘルスをサポート!効果的な予防法5選

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メンタルヘルス不全で苦しんでいる社員が多いので何とかしたい。

よっしぃー
よっしぃー

まずはメンタルヘルスに関する知識を管理者が理解しましょう。

こんにちは、よっしぃーです。

メンタルヘルス不全で病気になってしまうケースは厚生労働省の情報によると生涯を通じて5人に1人の割合で病気にかかるといわれています。

また、ここ10年間のうちに倍加している状況です。一生涯ストレスのない社会で生きていくことは難しいですが、周りが協力することで防げるケースも多くあります。

職場の中でもメンタル不全の病気になってしまっている人は年々、増加傾向であったりする場合は、組織全体でメンタルヘルスの知識を抑えておくことで、防げることも多いです。

メンタルヘルスとは

メンタルヘルスとは体の健康ではなく、こころの健康状態です。

こころの健康状態が良いと「こころが軽い」「穏やかな気持ち」そんな状態です。

こころの健康状態が悪いと、日々の生活の中のストレスを感じて「やる気がでない」「気分が落ち込んでしまう」そんな状態です。

このような不調が起きていることは、周りにも気づかれにくく、自分からも伝えづらいため、回復に時間がかかってしまいます。

ストレスを知る

メンタルヘルス不全とストレスは切っても切り離せない関係性があります。

ストレスを引き起こす原因となるのは不満、不安、不快を感じる心理的反応であったり、疲労感、不眠、食欲不振などの生理的反応があったります。

これらの反応は主に職場で起きることが多いでしょう。つまり、職場の環境次第でストレスを低減できるということです。

ストレッサーチェック

ストレスの原因となる多くは、職場内の人間関係と仕事内容が大きな割合を占めています。それぞれストレッサーのチェックをしてみましょう。

人間関係
  • 上司に相談しやすい環境であるか。
  • 同僚と気軽にコミュニケーションが取りやすい雰囲気か。
  • 仕事に対する評価はしっかり受けられるか。
  • 助け合いの文化が醸成されているか。(トラブル時など)
  • 職場内で役割や居場所がなく、孤立してないか。
仕事内容
  • ミスが許されない仕事ばかりでないか。
  • 能力レベルが高すぎる(自分に合っていない)仕事ばかりでないか。
  • 深夜勤務など不規則な勤務体系となっていないか。
  • 24時間連絡が取れるような対応が求められていないか。
  • 孤立した仕事だけになっていないか。
  • 単調な仕事だけになっていないか。
  • 自分の能力を全く活かせない仕事になっていないか。
  • 恒常的な長時間労働が続いてないか。
職場環境
  • 職場の作業環境(騒音、照明、温度など)が悪化していないか。
  • 社員の悩みなど相談できる窓口があるか。
  • 昇進・昇格、資格取得の機会を明確にし、チャンスが公平に確保されているか。

メンタルヘルスの種類

メンタルヘルスといっても、疾病の種類によって症状も異なります。

代表的なものをいくつか解説します。

うつ病

興味の減退と快体験の喪失が2週間以上継続し、毎日何気なく繰り返してきた行為がつらくなったり、できなくなる状態です。人口の2%~3%にみられる疾病です。

躁うつ病

睡眠時間が減少しているにもかかわらず、活動量が高まり、抑制や配慮に欠ける言動の結果、尊大で 横柄な態度をとる状態です。人口の約0.5%にみられる疾病です。

統合失調症

妄想や幻覚の陽性症状が特徴です。他にちょっとしたことで興奮したり、自分の考えがほかの人に支配されていると感じてしまうことがあります。人口の約0.8%前後に見られる疾病です。

パニック障害

突然起こる不安発作(動悸、めまい、息苦しさなど)が繰り返されることが特徴です。このため、外出不安、広場不安 (電車に乗れないなど)が起こります。

適応障害

ストレスにより、不安・憂鬱な気分・行為障害(無断 欠勤、喧嘩など)が起こり、仕事や日常生活に支障をきたす障害です。ストレス反応が極端な形で現れた状態となります。

従来型うつ病と新型うつ病の違い

うつ病には従来型のうつ病と最近では新型うつ病があります。
どのような特徴の違いがあるでしょうか。

思考

従来型だと何でも自分に責任があると自分をせめてしまう思考が多かったが、
新型は自分は悪くない、他人が悪いんだと他人の責任にする傾向があります。

世代

従来型は責任が重要なポジションが多い40代から60代が多かったが、
新型は20代から30代と若い世代に多くなっています。

気分

従来型は気分が恒常的に沈んでいることが多かったが、
新型では浮き沈みが激しいです。休日になると元気が良くなる傾向があります。

傾向

従来型は自らをうつ病であることを認めないが、
新型は自分はうつ病であることを公言する

時間帯

従来型は辛い時間帯が午前中と早い時間でしたが、
新型は夕方にその時間帯が訪れます。

場所

従来型は悪化する場所が特定されませんでしたが、
新型は会社で起きることが多いです。

食事

従来型は食事が喉に通らないような食欲が不振な状況が多かったですが、
新型は過食傾向にあります。

睡眠

従来型は夜は眠れないことが多いですが、
新型は寝過ぎてしまう過度な睡眠が多い傾向はあります。

治療

従来型であれば、抗うつ剤が効いていましたが、
新型うつは抗うつ剤が効かない傾向にあります。

メンタルヘルス不全防止

メンタルヘルス不全を防止するためには、働く人が自らのストレスに気付き、予防対処(セルフケア)が必要です。会社はそれを支援することが大切です。

管理職になる人は、部下がメンタルヘルス不全の兆候のある部下に対し、1次対応として具体的なセルフケアの方法をアドバイスできる力が求められます。

知識として身につけておくべきセルフケアはどんなものがあるのでしょうか。

生活習慣
  • 喫煙しない
  • 定期的な運動をする
  • 飲酒は適量を守る
  • 7〜8時間の睡眠
  • 適正体重の維持
  • 朝食をとる
  • 間食をしない
ブレスロー7つの健康習慣から
呼吸

体の中に酸素を取り込むと自律神経の動きがよくなります。

呼吸法を学び、瞑想を日常に取り入れることがおすすめです。

リラクゼーション

自分がリラックスできる手法を探してみることが大切です。

音楽、散歩、ペットなどと自分がリラックスできることを見つけましょう。

書き出し

悩んだりした時は自分の気持ちを書き出してみると良いです。

感情を客観視できたり、ワーキングメモリが高まるため感情のコントロールがうまくなります。

他者へ相談

誰かに相談することで自分の気持ちの整理をつけたり、ストレス発散になります。

話すことで誤解に気が付くケースもあります。

SE目線の私見

わたしの入社した当初はまだ、「メンタルヘルス」という言葉は聞き覚えのない言葉でした。

しかし、今ではどの会社でもメンタルヘルスの問題に事前に取り組む必要があるという認識が広まっています。

以前のように情熱を持った上司が真剣に向き合うだけでは、伝わりにくいこともあります。

SEの世界ではチームワークが非常に重要であり、誰か1人がメンタルヘルスの問題になった場合、その開発作業を他の誰かが補完しなければなりません。これは大きな打撃となります。

チーム全体がセルフケアに関する知識を理解し共有することで、予防できることもあるのではないでしょうか。

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