
何だか気がつくと自分だけが忙しくストレス感じる

中間管理職はストレスに強いは大間違いです。
こんにちは、そのみちです。
中間管理職のタイプ別4つのストレス緩和方法
中間管理職といえば、職場における「上司と部下」の間に立つ重要なポジション。特に、40代から50代の昭和生まれ世代は「気合と根性」で乗り越えてきたイメージがあるかもしれません。しかし、そのイメージとは裏腹に、現代の職場環境ではさまざまなストレスに直面しているのが現状です。
上司からの厳しい要求に応えながら、部下であるZ世代やミレニアル世代には繊細な配慮をしなければならない。まさに板挟みの立場にいる中間管理職にとって、ストレスを効果的に緩和する方法を知ることは重要です。
今回は、ストレスを4つのタイプに分類し、それぞれに合った緩和方法をご紹介します。
4つのストレスタイプと緩和方法
1. 自己過信タイプ
特徴
自分の能力に強い自信を持つ反面、周囲への不満がストレスの原因となるタイプです。
- 「なぜこんなにできない上司に従わなければならないのか?」
- 「部下はなぜ、自分の言う通りに動けないのか?」
自己基準で物事を判断しがちで、他人の違いを受け入れにくい傾向があります。
緩和方法
- 他人との違いを受け入れる:他人は自分と異なる価値観や能力を持つと認識する。
- 「急がば回れ」を心がける:焦らず、長期的な視点で進める。
- 相手を尊重する:部下や同僚の意見に耳を傾け、異なる視点を取り入れる。
2. 自信喪失タイプ
特徴
過度な不安や失敗への恐れから、消極的な行動を取りがちなタイプです。
- 「これで本当に大丈夫だろうか?」
- 「もし失敗したらどうしよう…。」
慎重であることが長所ですが、行き過ぎると自信喪失につながり、ストレスが増加します。
緩和方法
- 慎重さを強みと捉える:石橋を叩いて渡る姿勢はリスク管理能力の表れ。
- 失敗を恐れない:プロ野球選手の打率3割のように、失敗は成長の糧と考える。
- 挑戦を楽しむ視点を持つ:新たな経験を通じてスキルアップを目指す。
3. 疲労困憊タイプ
特徴
完璧主義で何でも自分で抱え込む傾向があり、疲労が溜まりやすいタイプです。
- 「今日もやらなければならないことが多すぎる。」
- 「土日も仕事で全然休めない…。」
過剰な業務負担が心身の疲労を招き、ストレスの大きな原因となります。
緩和方法
- 70点主義を心がける:すべてにおいて100点を目指さず、「70点で良い」と割り切る。
- 断る勇気を持つ:必要以上の仕事を引き受けず、「断ることも仕事の一部」と考える。
- 業務を整理して部下に任せる:自分しかできない仕事に集中し、他の業務は部下に委ねる。
4. 人間関係誤解タイプ
特徴
コミュニケーションに課題があり、憶測や誤解がストレスの原因になるタイプです。
- 「あの指摘は、自分のことを分かっていない証拠だ。」
- 「後輩を傷つけてしまったかもしれない…。」
誤解や推測によるストレスが、関係性を悪化させる可能性があります。
緩和方法
- 事実を優先する:憶測で判断せず、事実に基づいて行動する。
- 指摘は成長のためのフィードバックと捉える:前向きに受け止める。
- 相談する習慣を持つ:信頼できる相手に悩みを打ち明け、一人で抱え込まない。
ストレス緩和の第一歩
まずは自分がどのタイプに当てはまるのかを理解することが重要です。そして、業務を整理し、部下に任せられる部分を見極めましょう。「管理職の判断が必要かどうか」を基準にし、任せられる業務は部下に委ねることで負担を軽減します。部下と協力することで、彼らの成長を促し、信頼関係を築くことができます。
また、部下の意見や考えを尊重し、「べき思考」を捨てることも大切です。意外にも、部下の中には「もっと仕事を任せてほしい」と考えている人も多いのです。
そのみちコメント
中間管理職を経験した私自身も、ストレスを感じたことが何度もあります。しかし、それ以上にやりがいを感じた瞬間もありました。それは、「個人の目標」ではなく、「チームの目標」に向かって動ける楽しさを知ったからです。
中間管理職のやりがいを感じるかどうかは、「責任感」の捉え方次第です。「責任が増えるだけ」とネガティブに考える人もいれば、「チーム全体で成果を出す」ことを楽しむ人もいます。後者の考え方を持つことで、ストレスをやりがいに変えることができるでしょう。
一人で抱え込むのではなく、チーム全体が力を発揮できる環境を整えることで、大きな成果を生み出せます。そのためにも、心理的安全性を保ち、信頼関係を構築することが何よりも大切です。中間管理職は、部下に支えられながら自分自身も成長できる立場なのです。