ビジネスに生きる哲学的思考5ステップ

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今話題の哲学的思考ってどんな思考なのだろうか。

よっしぃー
よっしぃー

哲学的思考はビジネスに活かすことのできる思考です。

こんにちは、よっしぃーです。

「哲学」と聞くと何だか難しそう。
そう感じて今まで避けてきた人も多いのではないでしょうか。

新型コロナウィルス禍で仕事や生活の価値観が急速に変わってきているのではないでしょうか。そんな中「哲学」を取り入れた思考法がビジネスで話題となっています。しっかりとした正解を導くことが困難なケースはビジネスの世界でも多くあります。そんなケースにおいて「哲学」的な思考を身につける事で仕事に活かされる結果となるかもしれません。

私自身も仕事の中で、正解にたどりつけないことに納得ができず、もがき、苦しんでいることも多くあります。辛くて投げ出してしまうこともあります。そんな時こそ「哲学」的な思考を意識してみることが大切であると心に留めておかなければならないと感じてます。

背景

哲学という言葉は昔から存在しているが、そもそも、哲学的思考が近年注目されるようになった背景はなんでしょうか。

新型コロナウィルス禍をきっかけにデジタルを活用した変革、デジタルトランスフォーメーション(DX)も加速し、企業の生存には売上と利益の追求だけでは、ビジネスが成り立たなくなっているのではないでしょうか。今必要なのは人々の共感や価値の追求です。そのためには先を見据えたビジョンを持つことが必要です。

そんな時「哲学」を使うことで本質的な課題を見つけられる可能性がある。そんな背景があったのではないでしょうか。今の生活や社会において、先行きが見えず不安に包まれている世の中にこそ「なぜ」といった疑問をとことん突き詰めて考えることが必要になったのではないでしょうか。

哲学的思考とは

哲学的思考は、理性や論理、倫理、価値観などを用いて、深い問いや疑問に対して考えることです。哲学的思考は、表面的な問題や事象にとどまらず、根本的な原因や本質的な意味を探求することを目的とします。また、単に正しい答えを見つけることだけではなく、問題を適切に理解することや、多様な視点から物事を考えることも重要な要素です。哲学的思考は、個人的な問題や社会的な問題に対しても有効であり、自己実現や社会貢献など、より大きな目標を追求するための考え方としても重要です。

哲学的思考の手順5ステップ

1.問いの設定

まずは、何か自分の中で問題と感じている点を問いに設定してみましょう。普段、当たり前と感じている身近なことにも疑問が多くあるのではないでしょうか。

2.論点の整理

問いとなった問題の論点をしっかりと整理してみましょう。論点は一つでなく、複数上がってくる可能性もあります。

3.論点や争点に仮説

上がってきた論点や争点について、仮説を立てて、考えてみましょう。「もし○○なら」どうなるかを考えていくことが重要となります。

4.関連・対立事項

関連することや対立することはないか問いにして、考えてみましょう。何か形として見えてくるものがあるはずです。

5.新しい気づき・本質的な課題

新しい気づきがありましたでしょうか。本質的な課題が浮かび上がってきましたでしょうか。この二つが出てきていないとすると、前の手順をもう少し深堀する必要あります。

哲学することは脳に汗をかきながら、思考しては止まって、考え、もう一度考え直してといったプロセスそのものであり、問いを深めていくことが哲学の第一歩だ。つまり、思考がスッキリ腑に落ちるようなことではないという事です。

SE目線の私見

SEとして求められるスキルとして、「ロジカルシンキング」「クリティカルシンキング」などがよく挙げられます。どちらかと言えば、数学的な考え方が重視されるようなイメージが強いですが、実際に現場で働くと、お客様の課題や問いにしっかりと整理して考えることができない人は多い印象です。

そんな時に哲学的思考がしっかりできる人は一目置かれる存在になるかもしれません。そうは言っても、哲学的思考はすぐに簡単に取り組める思考ではなさそうですね。だからこそ、学び成長が付いてくるのではないでしょうか。

最近では、SDGs(持続可能な開発目標)、ESGなど社会的な要請が強まっている中で、自社や個人の存在意義(パーパス)や事業について本質的に考え、独自の世界観を持って示すことが重要となります。そんな今だからこそ「哲学」的な思考が注目されているのではないでしょうか。会社の経営者やマネージャーは備えておくべき思考かもしれません。

日々の忙しさに追われ、立ち止まって問いを考えてみる。日常の生活で当たり前と決めつけられていることに問いかけてみる。時間をかけてそれを無駄な時間と捉えるか、どうか。それは自分次第です。今一度、哲学的思考で考えてみたい。

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