
皆の前で大切なことを話しているのに行動していくれない。なぜ?

プレゼンのやり方に問題があるかもしれません。
こんにちは、そのみちです。
人を動かすプレゼンへ5ステップと3つのポイント
他人の話を聞いて、「自分もやってみよう」と行動を起こした経験はありますか?
印象に残るスピーチやプレゼンを思い浮かべてみてください。私はやはりスティーブ・ジョブズのスピーチが真っ先に浮かびます。iPhoneの発表会やスタンフォード大学の卒業式スピーチなど、多くの人々の心を揺さぶり、行動を促した伝説的なプレゼンです。
プレゼンテーションは、商品を売り込む場、新入社員研修、会社説明会など、あらゆるビジネスシーンで重要なスキルです。では、どうすれば心を動かし、行動を促すプレゼンができるのでしょうか?
伝わるコンテンツの作り方
プレゼンの成功は、準備段階でほぼ決まります。聞き手に内容をしっかり伝えるためには、情報を整理し、わかりやすく構成することが重要です。
1. メッセージを明確にする
プレゼンの目的は、聞き手に理想の姿を描かせること。そのために、以下の要素を明確にしましょう。
- 伝えたい主張
- 主張を裏付ける理由
- 理想の姿に近づくための具体的な方法
2. コンテンツの骨組みを作る
フォーマットを決めてコンテンツを整理しましょう。例えば、以下のように整理するとスムーズです。
例:就職活動中の学生向け会社説明会の場合
「学生がやりたいことを実現できる職場に就職するためには、会社の良い点も悪い点も包み隠さず伝え、入社後のギャップを減らす必要があります。そのため、会社情報や事業内容をわかりやすく伝えます。」
このように骨組みを明確にすることで、説得力のあるコンテンツを作ることができます。
物語の力で心を動かす
プレゼンで聞き手の心を動かすためには、物語の力を活用することが効果的です。人は物語に引き込まれると、感情を揺さぶられ、行動したいという意欲が湧いてきます。
物語の基本構成
「状況 → 困難 → 挑戦 → 失敗・挫折 → 克服」
この流れに沿って話を組み立てることで、聞き手を自然と物語の世界に引き込むことができます。
1. 状況
まずは現状を説明し、聞き手と共通の認識を持ちます。物語のスタート地点を明確にしましょう。
2. 困難
高い壁を乗り越える物語は、人々の心に深く響きます。聞き手が共感できる困難を提示します。
3. 挑戦
「やってみたいけど踏み出せない」という人が多い場合、挑戦の体験を共有することで勇気を与えます。
4. 失敗・挫折
挑戦には失敗がつきものです。それを正直に伝え、失敗が成長につながることを示すと、聞き手はさらに共感を抱きます。
5. 克服
困難を乗り越えた達成感を伝えることで、聞き手に「自分もやってみよう」という気持ちを芽生えさせます。
伝わるプレゼンのための3つのポイント
どんなに優れた内容でも、伝わらなければ意味がありません。以下のポイントを押さえて、聞き手の心に響くプレゼンを目指しましょう。
1. 簡潔で具体的に
プレゼン内容が複雑すぎると、聞き手の理解が追いつきません。図やイラストを活用し、文字数を減らして、簡潔かつ具体的に伝えましょう。
2. 数字で説得力を持たせる
データや数字を使って話を補強すると、信頼性が高まります。特に、比較データや統計を活用すると、話の内容がより説得力を持ちます。
3. 笑いを取り入れる
緊張感のある話ばかりでは、聞き手は疲れてしまいます。適度にユーモアを交え、聞き手の心をほぐすことを意識しましょう。
そのみちコメント
私がSEとして働いていた頃、大人数を前にプレゼンを行う機会は少なかったものの、顧客に設計書や要件定義を説明する場面は数多くありました。そこで求められるのは、「いかにわかりやすく、納得してもらうか」ということです。
最近では、人事としてのプレゼン機会が増えました。プレゼン後、聞き手が行動に移さないことが多いと感じています。そこで、「プレゼン後に行動を起こす重要性」を直接伝えることを心がけています。たとえば、最後に「今日中に1つだけ行動を起こしてみてください」と促すだけでも効果があります。
スティーブ・ジョブズのプレゼンを改めて振り返ると、彼のプレゼンには計り知れない努力と準備があったことがわかります。一見シンプルで自然なスピーチでも、その裏には徹底的な計画と練習があったのです。
まとめ
「人を動かすプレゼン」を作るには、準備と工夫がすべてです。伝わるコンテンツを作り、物語で心を動かし、簡潔さや数字、ユーモアを活用することで、聞き手に影響を与えるプレゼンが可能になります。
そして、聞き手が行動を起こすよう直接アピールすることも大切です。ジョブズのようなプレゼンを目指して、日々準備を怠らず、実践を重ねていきましょう。それが、人の心を動かし、行動を促すプレゼンの第一歩です。