
最近、よく耳にする心理的安全性って何だろうか・・

心理的安全性が保たれた職場は生産性が高いです。
こんにちは、そのみちです。
心理的安全性の保たれた職場の作り方で重要な4つの因子
職場の環境を改善し、組織の生産性を向上させるために注目されているキーワード「心理的安全性」。最近、この言葉を耳にする機会が増えていませんか?
組織の生産性を向上させる施策として、「心理的安全性」は欠かせない要素です。特に、個人の能力やリーダーシップに頼るだけでなく、チーム全体の環境を整えることが、これからの職場づくりに必要です。今回は、心理的安全性の背景や重要な4つの因子、そして実践的な環境づくりの方法について解説します。
心理的安全性が注目される背景
心理的安全性という概念は、以前から存在していましたが、Google社の「プロジェクト・アリストテレス」によって一気に注目を集めるようになりました。このプロジェクトでは、生産性の高いチームに共通する要素を調査。その結果、「心理的安全性」が高いチームほど、成果を上げやすいことが明らかになりました。
特に、日本では、海外に比べて生産性向上の取り組みが遅れている現状があります。今こそ、「心理的安全性」を軸に、職場環境を見直すことが求められています。有能な人材や優れたリーダーだけに依存するのではなく、**「心理的安全性の高い環境」**が、組織全体の生産性を高める鍵となるのです。
心理的安全性を構成する4つの因子
心理的安全性を感じられる職場には、以下の4つの行動が定着しています。
1. 話しやすさ
- 話す・聞く・雑談する・ほめる、といった行動が自然に行われている。
- メンバー同士で気軽に意見交換ができる雰囲気がある。
2. 助け合い
- 相談する・相談に乗る・トラブルを楽しむ・アイデアを出し合う、など、チームで成果を考える行動が活発である。
3. 挑戦
- 挑戦する・新しいことを試す・失敗を歓迎する、といった行動が受け入れられている。
- チームが個人の成長を後押しする環境がある。
4. 新奇歓迎
- 個性を尊重し、それぞれの強みを活かす役割が与えられる。
- 常識に固執せず、新しい考えを歓迎し、批判を脇に置く姿勢がある。
これらの因子が揃っている職場は、心理的安全性が保たれ、メンバーが生き生きと働くことができます。皆さんの職場では、この4つの因子が機能しているでしょうか?
心理的安全性を高める環境づくり
心理的安全性を高めるためには、チーム全体で取り組む環境づくりが必要です。具体的には、次のような取り組みを意識してみましょう。
1. チームの良いところを書き出す
メンバーそれぞれが、チームの強みや良い点を共有するワークを定期的に行い、ポジティブな意識を高めます。
2. リーダーシップの発揮
リーダーがチームの目的やビジョンを明確に伝え、全員が同じ目標に向かって進める環境を整えます。
3. 共有の場を増やす
各メンバーと頻繁にコミュニケーションを取り、意見交換の機会を増やします。
4. 課題解決をチームで行う
課題を共有し、メンバー全員で解決策を出し合うことで、協力体制を強化します。
5. 柔軟な働き方を提供する
時間や場所にとらわれない柔軟な働き方を取り入れることで、働きやすさを向上させます。
心理的安全性の向上には、**「個々の努力」と「チーム全体の取り組み」**の両方が必要です。経営層やリーダーが率先して取り組むことで、環境づくりがスムーズに進みます。
心理的安全性を高める具体的な行動
心理的安全性を高めるために、個人として意識したい行動をいくつかご紹介します。
1. 感謝の気持ちを忘れない
- 些細なことでも「ありがとう」の気持ちを言葉にして伝えましょう。
- 上下関係を問わず、助けてもらった際には感謝を示すことが重要です。
2. 当たり前を見直す
- 普段「当たり前」と思っていることにも感謝の視点を持ちましょう。
- 周りの支えや努力に目を向けることで、新たな気づきが生まれます。
3. ポジティブな発言を意識する
- 発する言葉にポジティブな要素を取り入れることで、職場全体の雰囲気が明るくなります。
4. 気軽に話せる雰囲気をつくる
- 笑顔や柔らかい表情を心がけることで、周囲が安心して話しかけやすい環境をつくります。
そのみちコメント
私がSE(システムエンジニア)として多くのプロジェクトに携わる中で感じたのは、心理的安全性が低い職場では、どんなに優秀な人材が揃っていても成果が出ないということです。一方で、心理的安全性が高いチームでは、メンバーが主体的に動き、トラブルも前向きに解決する姿が見られます。
心理的安全性を職場に浸透させるためには、トップダウンでの取り組みが欠かせません。特にリーダーが自分の地位にこだわることなく、間違いを認め、部下の意見を受け入れる姿勢を示すことが重要です。そして、部下の小さな成果にも感謝を伝えることで、信頼関係が深まり、組織全体のレベルアップにつながります。
まとめ
心理的安全性を高めることは、個人の幸福度を上げるだけでなく、組織全体の生産性向上にも直結します。以下の4つの因子を意識して、職場の環境を見直してみましょう。
- 話しやすさ
- 助け合い
- 挑戦
- 新奇歓迎
これらを職場に取り入れるためには、個人としての意識改革とチーム全体での取り組みが不可欠です。感謝やポジティブな態度を心がけ、心理的安全性の高い職場を目指して行動していきましょう。それが、より良い組織づくりへの第一歩です。