これからは時代の変化のスピードについていけないとまずいなぁ
早い段階でリスキリングに取り組みましょう
こんにちは、よっしぃーです。
最近、ニュースや新聞などでも目にすることが多くなった「リスキリング」ですが、なぜ今、注目されているのでしょうか。そもそもリスキリングの定義と注目されている背景、実際に取り組んでいくにはどのように行っていけばよいのかを解説していきます。
リスキリングとは何か
リスキリングとは
また、そのスキルや知識を新たに獲得する教育。
リスキリングが注目される背景
これまでの日本は人材に対する考え方が経営資源の一つとしての人・モノ・金・情報としての考え方で、人財に関する考え方や投資が疎かになっていました。厚生労働省の「平成30年版 労働経済の分析」によると、国内総生産(GDP)に占める能力開発比は日本では0.1%にとどまり、年々低下しているというデータが出ています。参考までに、欧米では1%~2%を占めており、日本は大きく出遅れています。 働き方の変化やデジタルテクノロジーの進展により、仕事の進め方も大きく変化しており、その変化に対応するために、新たなスキルの必要性が迫られていることがリスキリングが注目される背景にあります。古い知識だけで同じ繰り返しの仕事などは、今後はAIなどで全て担うことができるようになるため、人間の価値として向上するためには絶えず学習することが必要不可欠となります。
リスキリングとリカレントの違い
リスキリングに似ている言葉で、リカレントという言葉もあります。
その違いは
リスキリング
・社内に身につけている人がいないスキルを学ぶ
リカレント
・社会人の学び直し
リカレントは自らの希望で、リスキリングは企業から従業員にといったきっかけが少しちがっていたりすることもあります。
リスキリングが注目される理由
キャッシュレス決裁、オンラインショッピングの普及、最近ではWeb3.0などデジタル化が進むことにより、求められるスキルも大きく変化してます。
ワークライフバランスでプライベートを充実させることの重要性が見直されたり、SDGsによって地球環境や地域、家族などのステークホルダーとともに成長する社会を目指す環境へと変化しています。
2022年6月米グーグルを主幹事に、国や自治体などの団体が参画する「日本リスキリングコンソーシアム」が発足されました。2022年11月時点でも100以上の団体が参画しており、200以上のトレーニングプログラムが準備されています。
DX(デジタルトランスフォーメーション)を通じたビジネス変革実現に向けデジタル人材の育成を内製化する動きが出ております。
リスキリングに取り組むメリット
- 従業員・企業がともに成長する
- イノベーション創出の生産性向上
- 従業員の働きがいの創出
- 対外的評価の向上
このような4つのメリットがあります。
何より自身の成長を実感することができます。社会・企業への貢献実感することで仕事への誇りもうまれ、周囲が前向きな仕事に向きあっていける文化が生まれてきます。
具体的な取り組み8ステップ
現状を把握することによって、社内全体でリスキリングの必要性を理解します。 未来を想像することで、自分自身もスキル不足になってしまう可能性があることから、危機意識が高まります。 今すぐ必要なスキルではないため、学ぶ人の動機づけが弱い場合には、説明に注意が必要です。
eラーニングなどのWebサービスに頼るだけではだめです。個人個人の強みと弱みを知りながら、会社全体が抱えるリスクや外部要因、環境の変化を分析して検討することが重要です。理想と現状の対比を明確にし、将来的なメリットに結びつけて考えます。
期間、ステップ、手段において、一過性のプログラムにならないように組み立てることが重要です。まずは成功事例を作るためにも、ゴールイメージをある程度明確にする必要があります。
まずはリスキリングのメンバーを選定して、社員全員にはいきなりとは行きません。小さな成功体験をつくることが重要です。それから成功を積み重ねて、継続していきます。
このままでは、時代に取り残されてしまうという危機感が生まれることが重要です。そのためにリスキリングを実施する意義をしっかりと周知しなければなりません。
リスキリングに伴う改革を会社として受け入れることは重要です。変化に抵抗する人々に合わせるのではなく、受け入れるようにしましょう。副業なども許可するべきです。
短期間であっても、とにかく小さくてもよい成果を生み出すものから始めることが重要です。小さな成功体験から浸透してきます。
今、どの企業でも、もっとも重要なのは組織文化です。学ぶことに前向きな気持ちを持った人々が多い組織文化を醸成していくことが重要となります。そして、その変革を継続させることです。
SE目線の私見
わたしは44歳になり、人事部門に異動しましたので、畑違いのスキルを学び続けています。原動力となるのは、やはり危機感であり、ずっと会社が守ってくれると思っているといけないと常に自分に言い聞かせます。会社に縛られないキャリアプラン・ライフプランを描くことがとても重要であり、常に学び続ける姿勢を忘れずにいます。学ぶことが楽しくなり、仕事にも活かすことができれば、年をとっても学び続けて、働くことの楽しさをずっと持ち続けることができるのではないでしょうか。