良い人材が入社したと思ったらうちの会社とマッチしていない・・
会社と求める人物像を明確にするためのペルソナを設定しましょう。
こんにちは、よっしぃーです。
採用のミスマッチを防ぎ、優秀な人材獲得につなげる採用ペルソナってご存知ですか。
どんなに優秀な人材でも、自社のビジョンとは異なったり、必要な能力がベースとして備わっていなかったり、企業文化に合っていなかったりする場合、採用してもすぐに退職してしまったり、自分の能力を活かせないままになったりすることがあります。これはお互いの時間の無駄になってしまいます。。
そんな採用のミスマッチを防ぐのに今、注目されているのが採用におけるペルソナの設定です。
ペルソナの定義
商品やサービスを必要とする具体的な顧客像、ユーザー像を関係者の中で共有するためにたてる架空の人物像。
このペルソナの設定が採用の成否を分けると言っても過言ではないです。
ペルソナはよく混在しがちであるターゲットとは異なります。
ターゲットは「20代~30代の男性で東京都在住、○○大学出身」などですが、ペルソナは人物像ですので「社交的な性格、装飾より機能を重視する、個性的なこだわりがある」など、その人物のこだわりまで突き詰めるより具体的な人物像です。
ペルソナを設定する効果
この「ペルソナ」を設定することでどのような効果が生まれるのでしょうか。
会社として採用したい人物像を共有化することで、一貫した採用方針を立てることが出来ます。どんな人に向けて採用活動を行えばよいかが明確になるので、採用側も求める人物像におけるメッセージが伝えやすいです。
例えば、成長意欲が高い人材には、
- やる気次第で20代のうちに成長できる
- 会社の業績は前年比150%の成長を継続中
- 実績主義の人事評価制度
等があります。
自社の魅力を明確にすることにもなります。
求める人物像が明確になることで、その人物の目線で物事を考えやすくなります。したがって、何を伝えれば良いかの発想がしやすくなります。相手の立場に寄り添った考え方が自然とできることは採用にとってはとても重要です。さらには求める人物像が入りたい会社となっているかどうかを会社が見直す機会にもなります。
ペルソナ設定手順
実際にペルソナを設定する上ではどのような手順を踏んで行ってみましょう。
経営層と必要な人材のすり合わせを行い人物像を出します。
必要人材をより明確にするために、繰り返しヒアリングして深堀します。
仮のペルソナを設定してみます。
定量的に測れる条件(年齢、学歴、スキル)をベースに価値観や性格、行動パターンなどを設定してみます。
経営層が最終決定を行います。
採用活動(面接や求人票)にペルソナ設定を盛り込みます。
1度、作り上げたペルソナ設定は何度も繰り返し、見直してより求める人物像を明確にし、求める人物像が一つとは限らないため、複数のペルソナ設定を準備しておいた方がよいでしょう。会社としてその年に求める人物も違ってくるでしょう。その都度見直し検討することを忘れてはなりません。しかし企業文化や理念はそう頻繁に変わるものでもないので、ペルソナ設定の軸ができれば、あとは細かいところを変化させていけば、良いのではないでしょうか。
SE目線の私見
SEの現場では、能力のないものねだりの要望は否めません。
「もっと技術力がある人が欲しい」「コミュニケーション能力がある人が欲しい」「指示待ちの人は必要ありません」「自発的に調べて答えを導ける人が欲しい」「挨拶くらいできる人」「勝手な行動をとらない人」など
挙げればキリがありません。SEの仕事は一つの能力だけで秀でていても、固定したポジションでの活躍は難しいでしょう。プロジェクトという有期の仕事を行うため、毎日同じ仕事はありません。そういった現場で働く人材を採用する際、細かいペルソナの設定は非常に重要です。
ペルソナを設定するためには、経営層も協力して検討する必要があり、会社としての使命やビジョン、ミッション、バリューを見直す良い機会にもなります。そして、会社の成長や環境の変化に適応しながら、複数のペルソナを作成することも有益かもしれません。
採用担当者と求職者とのミスマッチも防げ、企業と求職者の両方にとってプラスになり、理想的な企業文化が築かれていく可能性があります。採用プロセスに取り入れてみる価値はあるでしょう。