知っておくべきレジリエンス強化のための5つの要素

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最近よく聞くレジリエンスとはいったい何だろうか

そのみち
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レジリエンスを理解し、レジリエンス高めることが必要不可欠です。

こんにちは、そのみちです。

知っておくべきレジリエンス強化のための5つの要素

現代社会は「ストレス社会」とも言われ、多くの人が日々ストレスにさらされています。

「ストレスなんてためない」「寝ればリセットされる」という強い心を持つ人もいるかもしれませんが、完全にストレスをなくすのは難しいのが現実です。ため込んだストレスがやがてメンタル疾患に繋がることも少なくありません。

そのような中、最近注目されているのが「レジリエンス」という概念です。レジリエンスを高めることで、ストレスや逆境に負けないメンタルを手に入れることができます。この記事では、レジリエンスを強化するための具体的な方法を解説します。


レジリエンスとは?

私たちは日常生活で、さまざまな困難やストレスに直面します。例えば、こんな瞬間が思い当たるのではないでしょうか?

  • 上司に叱られたとき
  • 努力しても目標を達成できなかったとき
  • 大切な試合で負けたとき
  • 災害などで被害を受けたとき
  • 自分の思いが伝わらなかったとき

こうした困難に直面したとき、立ち直るスピードや回復力は人によって異なります。この違いを生むのが「レジリエンス(精神的回復力)」です。レジリエンスが高い人は、困難から早く回復し、それを糧にさらなる成長を遂げます。一方で、レジリエンスが低い人は、ストレスに長くとらわれてしまう傾向があります。


レジリエンスを高めるために必要な3つの能力

レジリエンスを高めるためには、以下の3つの能力を意識して鍛えることが重要です。

1. 回復力

どん底の状況から素早く元の状態に戻る力。たとえ失敗しても再び立ち上がれる強さです。

2. 適応力

予期せぬ出来事や環境の変化に柔軟に対応し、受け入れる力。変化を受け入れることで新しい可能性を見つけられるようになります。

3. 緩衝力

困難な状況やショックをエネルギーに変え、前向きに進む力。打たれ強い精神を持つことがポイントです。


レジリエンスを強化する5つの要素

では、具体的にレジリエンスを高めるための5つの要素をご紹介します。これらを意識することで、日常生活や仕事でのストレス耐性を強化することができます。

1. 解釈・感情のコントロール

ストレスを感じる場面では、物事の捉え方を柔軟にすることが大切です。以下のようなネガティブ思考を修正してみましょう。

  • 「絶対にこうあるべきだ」という思い込みを手放す。
  • 「もうおしまいだ」といった極端な悲観を避ける。
  • 「白黒つけなければならない」という完璧主義を和らげる。

代わりに、以下の方法を試してみてください。

  • 事実や根拠を冷静に探す。
  • 他の解釈や可能性を考える。
  • 自分にとって建設的な考えを選ぶ。

2. 良い習慣を取り入れる

日常生活での良い習慣は、レジリエンスを自然と高める力を持っています。例えば:

  • 好きな音楽を聴いて気分をリフレッシュする。
  • たくさん笑い、ポジティブな感情を育む。
  • 睡眠や食事を規則正しく保つ。
  • 毎日「良かったこと」をノートに書き出して感謝を感じる。

3. 人間関係を活用する

周囲の人々とのつながりは、レジリエンスを支える大きな要素です。以下のサポートを積極的に受け取りましょう。

  • 情緒的サポート:共感や励ましを受ける。
  • 情報的サポート:役立つアドバイスや情報を得る。
  • 道具的サポート:必要な物やサービスを提供してもらう。
  • 評価的サポート:肯定的な評価や褒め言葉を受け取る。

遠慮せずに助けを求め、周囲の支えを活用することが大切です。

4. 自信を高める

自信を育むことで、困難に立ち向かう力が強まります。次のような行動を心がけてみてください。

  • 過去の成功体験を振り返る。
  • ロールモデルとなる人を見つける。
  • 周囲からの評価や励ましを受け入れる。
  • ポジティブな感情を意識して維持する。

5. 信念を持つ

自分の信念や価値観を明確にすることで、ストレスや困難に揺るがない自分を作ることができます。次の質問を自分に問いかけてみましょう。

  • 「自分の仕事の目的は何か?」
  • 「誰のために役立っているのか?」
  • 「社会にどのように貢献しているのか?」

これらの問いに対する答えを明確にすることで、行動に一貫性と強さが生まれます。


そのみちコメント

IT業界では、「根性」「気合い」「徹夜」といった昔ながらの働き方が未だに残っている現場もあります。私自身もそのような文化の中で働いていた時期がありました。しかし、最近では「ストレスを抱えた状態での働き方が本当に効率的なのか?」という問いを持つリーダーや顧客も増えてきています。

今回ご紹介した5つの要素の中で、特に【人間関係】は周囲の協力が必要ですが、それ以外の要素については、今すぐ自分で意識して取り組むことができます。小さな習慣の改善を積み重ねることで、ストレス耐性の強い自分に成長することが可能です。

また、これらの要素をチーム全体で共有することで、職場環境全体が強化され、ストレスに強いチーム作りにもつながるでしょう。

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