
SDGsやESGを意識した社員はどのくらいいるのだろうか。

皆が意識すべきSDGs時代に求めれる人材を伝えていきましょう。
こんにちは、そのみちです。
SDGs時代に求められる、これからの人材像とは?
「SDGs(エスディージーズ)」という言葉を聞いたことがありますか?最近では学校教育やメディアでも取り上げられる機会が増え、耳にする機会も多くなっています。しかし、この言葉が普及する以前に社会に出た方々にとっては、SDGsを意識した働き方がまだ十分に浸透していないかもしれません。
例えば、オフィスでエアコンを8時間使用した場合、約7kgのCO2(二酸化炭素)が排出されます。また、A4用紙を15枚両面印刷しただけでも約105gのCO2が発生します。2020年度の日本全体のCO2排出量は約10億4,400万トンに達しており、これが地球温暖化を進行させ、異常気象や海面上昇、生態系の変化など、私たちの生活に直接影響を与える問題を引き起こしています。
SDGsの実現は、企業にとっても重要なテーマとなっており、多くの企業がCSR(企業の社会的責任)活動に取り組んでいます。しかし、これを達成するためには、個々の社員の行動と意識も欠かせません。本記事では、SDGsの基本を振り返りながら、これからの時代に求められる人材の特徴について解説します。
SDGsとは?
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年に国連で採択された持続可能な社会を目指すための17の目標を指します。これらは2030年までに達成することを目的としており、環境問題、経済格差、ジェンダー平等、教育の質向上など、さまざまな課題が掲げられています。
SDGsの17の目標一覧
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤を作ろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任、つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさを守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
これらの目標は、企業活動の中核に据えるべきテーマであり、特に経済活動を担う企業にとって、SDGsへの対応は欠かせない課題となっています。
ESG経営の重要性
SDGsの実現に向けた具体的な手法として、近年注目されているのが「ESG経営」です。
ESGとは?
- Environment(環境): 気候変動、資源管理、廃棄物削減などの取り組み
- Social(社会): ダイバーシティ、人権尊重、労働環境の改善など
- Governance(ガバナンス): コンプライアンス遵守や透明性のある経営
企業が持続的に成長し、社会に貢献するためには、このESGの観点を経営の中に取り入れることが求められています。そして、これらを実践するためには、従業員一人ひとりが意識と行動を変えることが必要不可欠です。
SDGs時代に求められる人材とは?
SDGsの目標達成には、組織としての取り組みだけでなく、個人としての意識改革と行動が重要です。以下は、これからの時代に求められる人材の特徴と具体的な取り組み例です。
1. 環境に配慮した行動を取れる
身近なところから環境負荷を軽減する行動を実践することが求められます。
- 使い捨てプラスチックを減らす
- 省エネを意識した生活を送る
- 自転車や公共交通機関を利用する
2. 多様性を尊重できる
異なる背景や価値観を持つ人々と協力し合う姿勢が必要です。
- ダイバーシティを意識した職場環境づくり
- 異文化交流を通じた多様性の理解
3. 社会貢献に積極的
地域活動やボランティアに参加し、自分のスキルや知識を活かして社会に貢献します。
- 地域清掃活動への参加
- 専門性を活かしたプロボノ活動
4. グローバルな視点を持つ
国際社会での課題解決に貢献するために、広い視野を持つことが求められます。
- 国際的な協力団体での活動経験
- 異文化理解を深めるための学び
5. イノベーションを生み出す
既存の仕組みにとらわれず、新しいアイデアやビジネスモデルを提案します。
- 環境配慮型の製品やサービスの開発
- SDGsをテーマとしたプロジェクトの推進
そのみちコメント
SEとしての経験から、職場でのエネルギーやリソースの無駄遣いを目にすることは少なくありません。家庭では節電や節水を意識しても、職場では「自分事」として考えられない人も多いのではないでしょうか。しかし、SDGsの実現は、私たち一人ひとりの行動から始まります。
例えば、空調負荷を減らすために衣類で調節したり、使用していない部屋の電気や空調をこまめにオフにすることなど、小さな工夫で大きな変化を生むことができます。自ら率先してこうした取り組みを行うことで、周囲の意識も変わり、結果として会社全体の企業価値を高めることにもつながるでしょう。
SDGs時代に求められる人材として、私たちができることを意識し、小さな行動から始めてみませんか?