
適材適所っていうけど、そんな簡単にはいかないな・・

適材適所の本質は身近な所にヒントがあります。
こんにちは、そのみちです。
適材適所ができるマネジメントを歌詞や書から学ぶ
マネージャーやリーダーの皆さん、部下の「適材適所」について真剣に考えたことはありますか?部下を持つ立場になると、「適材適所で管理を」と言われることも多いですが、それを実現するのは簡単なことではありません。「適材適所」を実現するための確実なマニュアルや正解があるわけではないからです。
「適材適所」とは何か?
「適材適所」の定義は、「その人の能力や性質に合った地位や任務を与えること」とされています。つまり、部下一人ひとりの特性や強みを見極め、それを活かす役割やポジションを与えることです。
しかし、現実はそう簡単ではありません。リーダーやマネージャーは日々忙しく、部下全員に目を配る余裕がないことも多いでしょう。また、人手不足が問題となる現代では、適材適所にぴったり当てはまる人材を確保するのも難しい状況です。
そのため、「適材適所」とは単に部下の能力を評価し、正しい任務を与えるだけでなく、彼らがその能力を最大限発揮できる環境を整えることを含んでいると考えるべきです。
適材適所の本質を歌詞から学ぶ
SMAPの「世界に一つだけの花」という曲をご存じでしょうか。この歌詞は、「適材適所」の本質を理解するうえで大いに参考になります。
♪ひとつひとつ違う種をもつ
♪その花を咲かせることだけに
♪一生懸命になればいい
この歌詞が伝えているのは、人間はそれぞれ異なる能力や特性を持っているということです。リーダーの役割は、部下一人ひとりの「種」を咲かせるための「花壇」を整えることにあります。具体的には、部下が力を発揮できる環境をつくり、適切な支援を行うことです。適材適所とは、ただ適切な任務を与えるだけではなく、部下の可能性を引き出し、成長を促すプロセスなのです。
松下幸之助の言葉に学ぶ適材適所の哲学
「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助氏は、著書『道をひらく』の中で次のように述べています。
いろいろの花があってよかった。
さまざまの木があってよかった。
たくさんの鳥があってよかった。
自然の理のありがたさである。
人もまたさまざま。
さまざまの人があればこそ、
ゆたかな働きも生み出されてくる。
松下氏の言葉は、違いを尊重し、その違いの中にある豊かさを見出すことの重要性を教えてくれます。部下一人ひとりの個性や能力に応じて、環境を整え、その力を引き出すことが「適材適所」の本質なのです。
そのみちコメント
リーダーやマネージャーの役割は、部下一人ひとりの能力を理解し、最大限発揮できる環境を整えることです。私自身、リーダーとしてプロジェクトを進める中で、サッカーチームのように役割分担を考えながら進めてきました。しかし、チーム目標に集中しすぎるあまり、個々の能力や個性を十分に活かせていなかった場面もあったと振り返ります。
適材適所を実現するために重要なのは、部下の個性や能力を尊重し、彼らが自分の価値を実感できるようにすることです。たとえば、「君にはこんな可能性がある」と伝え、彼らが自らの強みを自覚できるようにすることで、意欲を引き出すことができます。また、相手が「自分はこのチームで必要とされている」と感じられるような関わり方をすることも重要です。
リーダーとして意識したいのは、部下一人ひとりが「世界に一つだけの花」であることを理解し、それを伝えることです。それによって、部下は自分の力を信じ、自らの役割に責任を持つようになるでしょう。
まとめ
適材適所は、単に部下の能力に合った役割を与えることではありません。むしろ、部下一人ひとりの特性や強みを見極め、それを最大限に引き出すための環境を整えることが本質です。
SMAPの歌詞や松下幸之助氏の言葉に学ぶように、部下の違いを受け入れ、それを活かす姿勢を持つことが大切です。一人ひとりの「種」を咲かせるために、「花壇」を整え、支援していきましょう。それが、チーム全体の成功を導く「適材適所」のマネジメントなのです。
今のチームの中で、どのようにすれば部下たちが自分の力を発揮できるかを考えることから始めてみてください。それがあなたのマネジメント力をさらに高める第一歩となるでしょう。