想像と異なる現場SE経験者が伝えるSEの仕事の流れ

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SEの仕事って具体的にどんなことをするのだろうか

そのみち
そのみち

22年のSE経験から簡単に解説してみましょう。

こんにちは、そのみちです。

想像と異なる現場 SE経験者が伝えるSEの仕事の流れ

IT業界で働くSE(システムエンジニア)。その仕事について、どのようなイメージをお持ちでしょうか?多くの人が「パソコンに向かってひたすらプログラミングをしている職業」と考えるかもしれません。しかし、実際のSEの仕事はそのような単純なものではありません。

IT業界は非常に幅広く、プロジェクトや会社によって仕事内容も大きく異なります。本記事では、SEの具体的な仕事内容や仕事の流れについて、就活生にも分かりやすく解説します。


就活生が抱くSEのイメージ

「1日中キーボードを叩いてプログラミングをしている」
「理系出身でITに詳しい人だけができる職業」

このようなイメージを持つ就活生は少なくないでしょう。しかし、実際のSEの仕事はこれらのイメージとは異なります。SEは、システム全体を構築するプロセスに携わる、非常に幅広い業務を担当する職業です。


SE(システムエンジニア)とは?

SEは「System Engineer」の略で、システムを開発・構築する上で必要なすべての工程に関わる職業です。具体的には、以下のような業務を担当します:

  • 顧客の要望をヒアリングし、システムの仕様を定義する。
  • システム全体の設計を行う。
  • プログラミングを含む開発工程を監督し、品質を管理する。

SEは「サービス業」

SEの仕事は、「自分自身のスキルを商品」として提供するサービス業の一種とも言えます。たとえば、飛行機や新幹線、銀行のATM、自動販売機など、日常生活で利用するさまざまな便利なシステムには、SEの技術が深く関わっています。

つまり、SEは「社会を支える仕組みを作る職業」とも言えるのです。


プログラマーとSEの違い

SEの仕事内容を理解するためには、システム開発の流れを知ることが大切です。以下は、一般的なシステム開発の流れです。

システム開発の流れ

  1. 要件定義
    顧客の要望を基に、システムに求められる機能や性能、スケジュールやコストなどを明確にします。
  2. 基本設計
    システム全体を設計し、ユーザーインターフェースや入出力の仕様を決定します。
  3. 詳細設計
    システムを細分化し、具体的な設計を行います。
  4. プログラミング
    設計に基づいてプログラムを作成します。
  5. 単体テスト
    作成したプログラムが正しく動作するかをモジュール単位でテストします。
  6. 結合・システムテスト
    複数のモジュールを組み合わせてシステム全体の動作を確認します。
  7. 受入・総合テスト
    実際の運用環境で、顧客がシステムを試験し、要件を満たしているか確認します。

プログラマーとSEの役割

  • プログラマー:主に「プログラミング(4)」と「単体テスト(5)」を担当します。
  • SE:システム開発のすべての工程に携わります。プログラマーの業務も含む、より広範な役割を担います。

SEの多岐にわたる業務

SEは、システム開発の工程に加えて以下のような業務も行います。

  • 提案
  • 技術調査
  • 品質管理
  • 進捗管理
  • データ移行
  • 環境構築
  • コスト管理

さらに、リーダーやマネージャーになると、顧客の課題や社会のニーズに向き合い、ITを駆使した解決策を考える機会が増えます。そのため、SEは「オールラウンダーなプロフェッショナル」として活躍します。


SEの仕事は「チーム戦」

成長するにつれて、SEの仕事はチームでの活動が中心になります。プロジェクトを成功させるためには、以下のスキルが求められます。

  1. コミュニケーション能力
    顧客やチームメンバーと円滑に意思疎通を図る力。
  2. 課題解決能力
    発生する問題に対して迅速に対応し、最適な解決策を見つける力。
  3. チームマネジメント能力
    プロジェクトリーダーやマネージャーとして、チームをまとめ、プロジェクトを成功に導く力。

そのみちコメント

SEという職業について、「職人気質でひたすらプログラムを組む仕事」「パソコンの画面とにらめっこし続ける仕事」といったイメージを持つ方も多いかもしれません。わたし自身も入社前はそのようなイメージを持っていました。

しかし、実際に働いてみると、SEの仕事は「人との関わり」が非常に重要であることに気づきました。顧客やチームメンバーとのコミュニケーションが欠かせず、チームで協力して課題を解決する場面が圧倒的に多い職業です。

さらに、IT技術を活用して社会に貢献できるやりがいのある仕事だと実感しています。自分たちが構築したシステムが顧客に喜ばれ、社会の役に立っていると感じたとき、大きな達成感を得ることができます。


まとめ

SEは、プログラミングだけでなく、システム全体の構築や運用に関わる幅広い業務を担う「サービス業」としての側面を持つ職業です。顧客や社会の課題に向き合い、ITを活用して解決策を提供することで、社会に貢献できるやりがいがあります。

SEを目指す就活生の皆さんには、プログラミングスキルだけでなく、チームワークやコミュニケーションスキルが重要であることを知っていただきたいと思います。SEの仕事を通じて、オールラウンダーなプロフェッショナルとしての成長を目指しましょう。

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