
なぜ、最近はこんなに離職率が高いのだろうか・・・

心理的安全性の保たれていないチームになっているかもしれません。
こんにちは、そのみちです。
心理的安全性の高いチームづくりに欠かせない3つの施策
「自分はチームの先頭に立って頑張っているのに、なぜ部下はついてきてくれないのだろうか」――こんな悩みを抱えているリーダーはいませんか? あなたの背中を追いかけるどころか、部下たちが意見や助言を自由に発信できない状況にあるのかもしれません。時代の変化とともに、チームづくりも見直しが必要です。
今回は、「心理的安全性」を高め、誰もがのびのびと意見を言えるチームづくりのポイントを紹介します。
心理的安全性とは?
心理的安全性とは、以下のように定義されます。
「他者からの反応を恐れたり、恥ずかしく感じたりすることなく、ありのままの自分をさらけ出せる状態。また、気兼ねなく意見を交わすことができる組織文化。」
心理的安全性が欠如した職場では、人間関係のトラブルや不満が原因で離職する社員が増加することがあります。特に、職場でのメンタルヘルスの悪化が離職につながるケースも少なくありません。事実、職場で発生するうつ病の約75%は、組織内の人間関係が影響しているといわれています。
心理的安全性を高めることで、以下のような効果が期待できます。
- 個人の成果向上
- チームのパフォーマンス向上
- 会社全体の売上や生産性の向上
それでは、心理的安全性の高いチームをつくるための施策を具体的に見ていきましょう。
心理的安全性を高めるための3つの施策
心理的安全性のカギとなるのは、「安心感」をメンバーに与えることです。心の距離を縮めるための具体的な施策を3つ紹介します。
1. 役職呼びを撤廃し、「○○さん」に統一する
「○○課長」や「○○部長」といった役職呼びをやめて、「○○さん」と名前で呼ぶようにしましょう。礼節は守りつつ、上下関係による心理的な壁を取り除くことで、コミュニケーションが円滑になります。
2. 発言しやすい会議を意識する
会議の場では、上司やリーダーが率先して新人やアルバイトスタッフにも意見を求める姿勢が重要です。リーダーが耳を傾け、意見を尊重することで、「何を言っても大丈夫」という風土が生まれ、挑戦的な意見も出やすくなります。
3. 定期的な1on1ミーティングを実施する
メンバー一人ひとりと1対1で話す時間を定期的に設けましょう。この場では上下関係を意識せず、フラットな対話を心がけます。上司自身が自分の思いや経験を開示し、メンバーが気軽に自分の考えを話せる雰囲気を作ることが大切です。
リーダー・マネージャーに求められる2つのポイント
心理的安全性を高めるためには、リーダーやマネージャーが率先して取り組むべき行動があります。それが「自己開示」と「価値観の共有」です。
自己開示
リーダーが自分の考えや失敗談、課題感などを率直にメンバーに伝えることは、心理的安全性を高める上で欠かせません。良い面だけでなく、悪い面や課題もさらけ出すことで、メンバーはリーダーを信頼し、自分を開示しやすくなります。
価値観の共有
チーム全体で価値観を共有し、共通の目標に向かうことが重要です。価値観が一致していると、誰かの弱点を他のメンバーが補う「助け合い」の文化が育まれます。結果として、チーム全体が一体感を持ち、最大限の力を発揮できるようになります。
そのみちコメント
「仕事とプライベートは別物」という考え方は多くの人に根強く存在します。確かに、友人でもない同僚に自分のすべてをさらけ出すのは簡単なことではありません。特に、私のような氷河期世代には、「仕事だから頑張る」という仮面をかぶる働き方が一般的でした。
しかし、仮面をかぶり続ける働き方は、実はストレスが溜まりやすく、長続きしないことがあります。むしろ、ありのままの自分を受け入れてもらえる環境で働く方が、やりがいを感じられ、成果も上がりやすいのではないでしょうか。
「心理的安全性」という概念は、これまでの企業文化における「当たり前」を見直すきっかけになります。年功序列や形式的な上下関係を維持するだけでなく、実力や個性を尊重する組織へと変革するチャンスです。
一人ひとりが安心して自分をさらけ出し、意義を持って働ける環境を整えることで、チームのモチベーションや生産性は確実に向上します。働き方が多様化する今だからこそ、心理的安全性の高いチームづくりを進めていくことが、企業の未来を切り開くカギとなるでしょう。