上司が若手社員と上手に向き合うための4つの事

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最近の若手社員との向き合い方がわからない。どうすればよいのだろう・・

そのみち
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上司が心がけるべきポイントをお伝えします。

こんにちは、そのみちです。

上司が若手社員と上手に向き合うための4つの心得

「転職は当たり前」「仕事よりプライベート優先」「出世に魅力を感じない」――こうした価値観を持つ若手社員が増えています。かつて昭和の時代では常識とされた働き方や指導方法が通用しなくなり、戸惑う上司も多いのではないでしょうか。働き方が多様化し、対面でのコミュニケーション機会が減少している現代では、若手社員との向き合い方がこれまで以上に重要になっています。本記事では、若手社員と良好な関係を築くために、上司が心がけるべき4つのポイントをご紹介します。


過去と今で変わる「説教」の在り方

かつて「説教」は、上司が部下を導くための当たり前の方法でした。しかし、時代とともに働き方やコミュニケーションの形が変わり、説教の意味合いも大きく変化しています。

昭和時代の「説教」

  • 命令的な口調で指示を出し、部下に従わせるスタイル。
  • 厳格なルールに基づき、部下の創造性や自主性は重視されない。
  • ミスをすればが与えられることが一般的。
  • 上司が一方的に話し、部下は受け身の姿勢を求められる。
  • フィードバックがほとんどなく、部下が自分の改善点を知る機会が少ない。

この時代の上司は「絶対的な権威」として振る舞い、部下を引っ張る存在でした。

現代の「説教」

  • 対話型のコミュニケーションを重視し、部下の意見を尊重。
  • 創造性や自己表現を奨励し、部下の成長を促す指導。
  • ミスがあった場合も、教育的なフォローを行う。
  • 双方向のフィードバックを通じて、上司と部下がともに学ぶ関係性を重視。
  • 上司はサポート役として部下を支え、共に成果を目指す。

現代の上司には、指示をするだけでなく、部下が主体的に行動できる環境を作り出す力が求められています。


上司が心がけたい4つの心得

若手社員と良好な関係を築くために、上司が実践すべき4つのポイントをご紹介します。

1. 若手社員からも学ぶ姿勢を持つ

上司だからといって、すべての分野で若手より優れているとは限りません。特に、若手社員はデジタル技術や新しい価値観に精通していることが多いです。上司も若手社員から学ぶ姿勢を持ち、柔軟に新しい価値観を受け入れることが大切です。

2. 自身の失敗談を共有する

上司が自らの失敗をオープンに語ることで、若手社員は安心感を覚えます。「ミスをしてもフォローしてくれる」と感じれば、挑戦への意欲が高まり、心理的安全性も確保されます。失敗談は、若手社員との距離を縮める重要な鍵です。

3. 若手社員に関心を持つ

1on1の面談や日常的な対話の機会を増やしましょう。若手社員の声や表情の変化に気づけるよう、日頃から「定点観測」を心がけることが重要です。仕事以外の話題にも触れることで、若手社員の視野が広がり、リラックスした雰囲気が生まれます。

4. 批判や愚痴を避け、前向きな姿勢を示す

上司が会社の批判や愚痴をこぼすことは、若手社員のモチベーションを下げる原因になります。代わりに、会社の経営理念やパーパス(存在意義)を自分事として語りましょう。上司自身が前向きな姿勢を示すことで、感受性の高い若手社員にもポジティブな影響を与えられます。


そのみちコメント

昭和生まれの私が育った職場では、「上司は弱みを見せない」「上司の命令は絶対」「部下は上司の言葉に従うべき」といった風潮が根強くありました。不条理に思うことも多々ありましたが、当時はそれが当たり前でした。

しかし、時代は大きく変わりました。今の職場では、ホワイトカラーを目指すあまり、逆にやりがいを感じられず離職する若手社員の話も耳にします。特にSEの現場では、テクノロジーとマネジメントスキルをバランスよく活用する能力が求められるため、上司がすべてを完璧にこなすことは非現実的です。むしろ、部下の得意分野を尊重し、時には頼る姿勢が求められます。

上司が弱みを見せ、部下と信頼関係を築くことは、現代の職場において非常に重要です。役職や肩書を振りかざすような指導はもはや通用しません。近い将来、日本の企業でも「上司」と「部下」の関係がよりフラットになり、年齢や役職に関係なく、対等に意見を交わせる環境が当たり前になるでしょう。

ただし、どんな時代でも重要なのは、お互いをリスペクトする姿勢です。リスペクトがあれば、チーム内での相乗効果が生まれ、職場全体の成果向上につながることは間違いありません。

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